GRACE LOYAL ELEGANT ROOM
2021年1月14日3 分
近年の賃貸業界では、大手はもちろんですが街の不動産屋さんが管理している物件であっても、入居時に「家賃保証会社加入必須」としているところは非常に多く、募集している物件の約80%以上は、どこかしらの家賃保証会社を利用しています。
家賃保証会社を利用すると、万が一「家賃が滞納」した場合でも、家賃保証会社が一時的に家賃を立て替えてくれるので、管理会社からの催促はなくなります。
しかし、家賃立替はあくまでも「立替」なので、家賃保証会社に後日返金しなければなりませんし、また家賃保証会社に支払う保証料(契約時/年1回更新料)は『掛け捨て』なので、見方を変えるとお客様にとっては「損」をしてしまうのではと思われます。
ネット上においては、賃貸物件のオーナーさんに直接交渉をして「家賃保証会社の初回保証料」を負担してもらうことにより、保証料支払いを回避させる方法が掲載されています。
確かに、お客様から「家賃保証会社の初回保証料を立て替えてくれるならば、今すぐ契約する」と言われてしまうと、空室を1日でも埋めたいオーナーさんの心理状況とすると、初回保証料は家賃1か月分相当の場合が多いことから「そのぐらいなら」という気持ちが先行して、つい同意をしてしまいがちになりますが…
家賃保証会社の利用そのものは、オーナーが管理会社に理想してくれと頼んだわけでもなく、管理会社が「家賃滞納リスク」「家賃滞納回収業務の負担軽減」を目的に、導入したものであり、家賃保証会社の保証料をオーナーが立て替えるということは、管理会社からしてみると「ケンカ」を売るようなもの。
もし、家賃保証会社を利用したくなければ、家賃保証会社必須ではない物件に入居すればいいことですし、また一人のお客様に「家賃保証会社の費用をオーナーが立て替える」ことをすれば、それが習慣化となってしまい、入居審査の公平性においても問題が出てくると思われます。