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2022年1月7日5 分

賃貸保証会社を通さない方法はあるの?

賃貸物件に入居する際には、管理会社が定める入居条件を「すべて受け入れる」必要があります。近年では、契約時に「管理会社指定の保証会社に加入」することを必須としている所が多くなってきたことから、契約時には加入しなければならなくなります。

ただ保証会社を利用するとなると、保証料や更新料が発生してしまうので、お部屋を借りる立場であるお客様の立場で考えた場合、出来ることならば、費用を事実上捨てることになる保証会社は使いたくはないと、思っている方は多いはずです。

では、保証会社を通すことなく契約することはできるのでしょうか?


目 次

1.大手管理会社物件ではまず不可能

2.保証会社を通さない物件はあります

3.オーナーさんにお願いすれば、保証料を支払ってくれるの?

4.連帯保証人をつけてば、保証会社不要になる?

5.まとめ


1.大手管理会社物件ではまず不可能

大手管理会社物件が管理している物件に入居される場合、ほぼ100%と言ってもいいほど、契約時に保証会社に加入することを「入居条件」にしています。

そもそもどうして、管理会社などが「ここまで保証会社を使ってほしいと主張」してくるのかというと、ズバリ滞納した時に「しっかりと回収してもらえることが保証されている」からです。

保証会社が普及される前の賃貸業界では、契約時に「連帯保証人」をつけることが必須となっていましたが、ただ連帯保証人となるであろう「ご両親が高齢」「持ち家ではない」「収入的に厳しい」「親子間の仲が悪い」と、連帯保証人にはなれない/連帯保証人になってもらえないといった問題が発生し、さらに「家賃滞納した場合で、連帯保証人に家賃債務を支払ってもらうよう」に管理会社ではお願いするわけですが、管理会社ができるのは「あくまでもお願いベース」であり、本当に回収するのであれば、法的な手続きをしなくてはならなといった手間と時間がどうしても掛かってしまいます。

一方、保証会社では「家賃滞納が発覚した」場合、一時的に保証会社が家賃分を立て替えて支払ってくれるので、管理会社上においては「家賃滞納リスクを回避」することができ、これは物件を所有しているオーナーさんの立場から見ても、保証会社は「とてもありがたい」と考えているため、近年では大手管理会社物件ではもちろんですが、街の不動産屋さんが管理している物件でも、

2.保証会社を通さない物件はあります

数的には少ないのですが、一部の物件においては「保証会社不要」というところもあります。保証会社不要物件の特徴としては、初期費用や家賃などが安い場合があるので、契約時/毎月の家賃を抑えたいと考えている方にとっては、魅力的な物件であることには間違いありません。

ただし、保証会社不要物件は「入居審査が甘い」ことがあるので、入居後トラブルなどに巻き込まれてしまう可能性は、高くなるといったデメリットもありますので、それをあらかじめ承知しておいたほうがいいのかもしれません。

3.オーナーさんにお願いすれば、保証料を支払ってくれ

  るの?

保証会社必須物件においては、契約時に「家賃保証会社に保証料」を支払わなければならないことになっていますが、一部の方はネットなどの情報を確認して、「今は賃貸市場は借り手優位になっていることから『オーナーさんが保証料を負担してもらえるのであれば、入居する』」といった交渉をされる方もいると思われますが…

まずこのような交渉をしてくる時点において、管理会社では「お客様の信用を疑問視」する可能性が出てきます。

お客様の気持ちは「わからないわけではありません」が、入居条件として「保証料の支払いを求めているのに、それをオーナーさん負担にできないのか?」といったことを主張してしまうと、管理会社や仲介会社では「この方を入居させてしまうと、入居後に「権利主張ばかりを言ってくる可能性があるのでは?」といった考えが浮かんでしまい、場合によっては、仮に家賃支払い能力があったとしても、管理会社審査で「落とされる」可能性が出てきます。

4.連帯保証人をつけてば、保証会社不要になる?

保証会社必須物件に入居する事になると、保証会社がお客様の事実上の連帯保証人(ただし家賃部分のみ)となります。

ネット上においては、保証会社必須物件であっても「連帯保証人をつければ、場合によっては保証会社を利用しなくても済む」といった情報がありますが、これも先程と同じで、賃貸サイト上において「契約時には保証会社に加入すること」を条件としているので、お客様の都合によって、勝手に条件を変えることはできませんし、信用を無くすことになります。

また、これもネット上に合った情報ですが、家賃1年分の金額を契約時に支払うことで、場合によっては「保証会社不要にすることも可能」とありますが、そもそもどうして、管理会社などが保証会社を利用したいのかというと、家賃滞納リスクを減らすのはもちろんですが、過去に家賃滞納をしたかどうかを「確認」したいという側面も、実はあるからであり、もし保証会社を利用したくないと、あまりにも主張されるお客様は、仲介会社から見て「過去に滞納歴があるのか?」といった懐疑点が浮上してくるので、入居審査上不利になることは避けられません。

5.まとめ

いかがだったでしょうか?

保証会社必須物件においては、仮に交渉をしたとしても「保証料支払いを免除」されることはまずありませんし、ネット上にあるような情報を使って、保証料の支払いから逃れることは、まずできないと思ってもらっても、差し支えないと思われます。

もし保証料支払い負担を軽減させたいと考えているなら、例えば家賃が一定期間無料となる「フリーレント」をつけてもらうとか、契約日(たいていの場合、契約日が家賃発生日になっていますので)を月末にしてもらうのかといった交渉ならば、比較的受け入れやすくなりますので、こちらを主張されてみてはいかがですか?

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