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2022年1月18日5 分

部屋探しで気になる生活音。どのような対策がされているの?

賃貸物件を探されている方において、気になる部分のひとつとして、入居後における生活音が挙げられると思います。

賃貸業界におけるクレームでも、常に常連となってしまっている生活音問題については、物件によってではありますが、1年になんかも管理会社に相談連絡が入ることがあります。

一般的に、防音性が優れている「鉄筋コンクリート賃貸」は、生活音問題が発生しにくいと言われていますが、ただ現実問題としては「築浅の鉄筋コンクリート賃貸」でも、他の構造躯体の物件と同じく、生活音問題が発生しています。

入居後に生活音問題に巻き込まれてしまうと、入居したこと自体を「後悔」してしまいますが、ではお部屋探しをする時「どのような部分」に気を付けなければならないのでしょうか?


目 次

1.賃貸における生活音問題は、上下階が多い

2.物件見学時に、確認すべき部分

3.あえて1階に入居するという選択

4.ちょっとした対応で生活音問題を防ぐことができます

5.まとめ


1.賃貸における生活音問題は、上下階が多い

賃貸物件における生活音問題で、よくある事例が「上階から発生する生活音」。

賃貸物件は、ひとつの建物の中に「複数の部屋」が隣接していることから、一定の生活音はどうしても発生してしまうもの。

ただ管理会社からの報告によると、生活音問題でよく相談を受ける内容としては、2階以上の上階から発生する「生活音が大きく」なって、目障りになってしまうとのことです。

よくある事例としては…

・無意識の内に「かかと歩き」をしてしまい、重低音を発生させてしまった

・お子様が室内を走り回ってしまった

・防音対策をしていないスリッパを履き、所謂パタパタ歩きをしてしまった

歩き方が原因と思われる生活音問題について、当物件でも過去に「同じ棟で上下階のお部屋が空室だった」部屋で「生活音テスト」を実施したところ、騒音計的には、所謂「騒音レベル」には達していなかったものの、柱などから伝わって聞こえてしまう「固定伝播音」が非常に気になってしまうので、意識して歩かないと「階下にご入居」されている方は、苦痛に感じてしまう可能性が出てきていしまいます。

2.物件見学時に、確認すべき部分

賃貸物件をお探しされている方の中で、2階以上の上階に入居したいと考えている場合、そのお部屋が生活音対策を施しているかどうか、あらかじめ確認しておくと、入居後における生活音対策が、とてもしやすくなります。

上階のお部屋(居住スペース)において、床材が「クッションフロア」を敷いてあると、ある程度の生活音対策をしてくれると言われています。クッションフロアとは、文字通りクッション性がある床材のことを指し、通常のフローリングと比べると、吸音効果があるので、生活音対策として多くの物件で導入されているケースがあります。

(クッションフロアが施工されているかどうかについては、仲介担当者まで直接お問合せ下さい)

クッションフロアが施工されている物件においては、防音性が期待できるスリッパを履いて生活して頂く事によって、固定伝播音を軽減することが期待できるので、生活音対策としては有効的となります。

一方、上階のお部屋に「クッションフロア」が施工されておらず、フローリング対応となっている部屋においては、歩き方に気を付けないと、階下に生活音が響いてしまいがちになるので要注意です。

対策方法としては、防音性が期待できるスリッパを履いてもらうのはもちろんですが、それ以外の方法として、リビングなど「家族がよく集まる場所」に、カーペットやジョイントマットなどを敷いていただくだけでも、吸音性が期待できるので、生活音対策としては有効的となります。

ただし、カーペット類を敷く場合において、注意しなければならないのは、常時敷きっぱなしにしてしまうと、状況によってではありますが「湿気が溜まりやすくなりカビが生えてしまう」可能性が出て、状況によっては「善管注意義務違反」に該当してしまい原状回復費用を支払うことになりますので、定期的な掃除(通気)は行った方が無難です。

3.あえて1階に入居するという選択

賃貸における生活音問題は、どのような物件においても「発生」しやすく、自分ではしっかりと生活音対策していたとしても、音に関しては「人それぞれ認識の違い」があるため、トラブルになってしまう可能性が出てきてしまいます。

もし、トラブルに巻き込まれたくはないなと思った時には、あえて上階ではなく1階のお部屋を選択するという手があります。

小さなお子さんが複数いるご家庭の場合、上階を選択してしまうと、階段の上り下りが大変となってしまいますが、1階のお部屋ならば「移動距離を短縮」することができ、しかも1階のお部屋の家賃は「安い場合が多い」ので、一石二鳥どころか三鳥になりますよ。

4.ちょっとした対応で生活音問題を防ぐことができます

賃貸物件を探す時、どのように探せば「優良物件」=生活音被害に合いにくい物件を見つけることができるのか?知りたい方は多いはずです。

賃貸業界的な話をすると、生活音問題は「入居者の質が悪い」物件ほど、発生しやすいと言われています。つまり、物件の質が良い物件を選択すれば、生活音トラブルに巻き込まれにくくなります(ただし保証はできませんが…)が、ただどのように探せばいいのかわかりませんよね?

そこでおススメなのが、管理会社と仲介会社が「同じ」で、管理会社物件の中から「管理の質が良い物件はどこか」と担当者に相談されることをおススメします。家賃帯が同じ賃貸物件であっても、自社管理している物件は、担当者は一番よく把握しているので、お客様の予算内において、優良な物件を紹介してもらえるはずです。

また優良物件の特徴としては、エントランスや外観周り、ごみ置き場が「清潔」になっている所は、管理の質が高いことが多いため、お部屋見学の際には要確認です。

5.まとめ

賃貸物件を探される時、生活音は気になるものですが、ただ管理の質が高い物件ほど、生活音に配慮した生活をしている入居者様が多いので、トラブルに巻き込まれにくくなります。

もし生活音が気になる方は、お部屋探しの際、仲介担当者に相談されてみてはいかがですか?

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