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同居人がブラックリスト掲載されていると、入居審査は厳しくなる?


賃貸物件に入居される場合、100%の確率で入居審査が行われます。


一昔前までは、連帯保証人をつけることを条件として、管理会社審査(オーナー審査)のみとなっていましたが、近年では「連帯保証人は付けなくてもいい代わりに、仲介会社が指定する家賃保証会社」に加入することを条件としているので、入居審査は「家賃保証会社」も加わることになります。


入居審査においては、「現在の収入で家賃支払い能力があるのか」「入居される方の人柄は良いのか」等を調べますが、さらにより深いところ(過去に滞納歴があったか)まで調べてきます。


そこで気になるのが、もし同居する方が「過去に滞納歴」があった場合、入居審査に不利になるのではと、心配になられる方はいるはずです。


一般的に、滞納歴があると、審査上において「不利になる」ことは間違いない事から、新先に厳しい会社の場合では、少額の滞納であっても「審査を通さない」ことはあり得る話ですが、では賃貸の場合、そのところはどうなっているのでしょうか?

 

目 次

 

1.入居審査の対象は契約者のみ

入居審査の対象は契約者のみ

仲介会社担当者と一緒に見学した物件が気に入って、入居しようと決意された場合、仲介会社において「入居申込書」に記載することになり、記載後すぐに審査が行われます。


入居申込書に記載するのは、契約者となられる方。審査対象は基本的には「契約者のみ」となります。

もしこれから二人暮らしをされる方において、男性側が「過去に滞納してしまい、ブラックリスト入りしていた」場合には、女性側を契約者として対応することによって、審査トラブルを回避することができます。また、同居人となられる方が「ブラックリスト入り」になっていたとしても、そのこと自体は「入居審査に影響を及ぼす」ことはありません。



仲介会社が提携している保証会社によっては、「信用情報機関に信用情報を確認」することができます。「保証業協会に加盟している保証会社」「信販会社が運営している保証会社」では、過去5年間の信用情報を確認することができるため、5年間の内に「滞納してしまう」と、その時点でお客様情報が掲載されてしまうので、仮に「滞納してしまったがすぐに返還した」場合でも、その履歴はしっかりと残ってしまいます。


 

仮に男性側が「過去に滞納歴」があり、女性側を主契約者とした場合、双方が「共働き」(正社員で)であれば、女性側が契約者となっても、仲介会社的には、安心して審査を行うことができますが、ただしお二人が「契約社員」等の場合において、収入に見合った部屋でないと、審査に厳しい保証会社/管理会社においては、入居を見送られる可能性が出てきてしまうので、その点は要注意となります。

 

2.ただし同居人も審査対象となる?

実は同居人も入居審査対象となります

同居人となられる方が「ブラックリスト掲載」されていても、そのこと自体が「入居審査に影響を及ぼさない」ことをお伝えしましたが、ただ同居人の方も、実は入居審査の対象となっているのを、多くの方はご存知ではありません。


借地借家法により、賃貸借契約が成立した時点において、お客様には「法律上において借家権」という権利が与えられます。この権利は非常に強いものであり、仮にお客様がトラブルを起こしてしまった場合があったとしても、貸主=オーナーさんは「契約解除や更新拒絶する場合には『正当事由』がないと行うことができない」ことになっています。


では、この正当事由を証明するためには、オーナーさんはどのようなことを行わなければならないのかというと、司法判断を仰がなくてはなりません。つまり裁判で白黒をつけることになりますので、仮に迷惑行為をしていたとしても、それを立証することができなければ、強制的に退去させることができないからです。


このため、家賃保証会社では確認することができない「入居者となられる方の人柄」については、管理会社でしっかりと審査することになりますが、管理会社では入居される方の顔を一度も確認していないのに、どうして管理会社でそのことを確認できるのか?


実は内見時において「仲介会社担当者が、お客様の人柄部分を確認し、管理担当者に報告している」からです。


例えばですが…

  • 仲介担当者に対して、威圧的な交渉をしてくる

  • 明らかにモラルをかけた服装・髪型をしている

  • 入居申込時において、同居人の人が参加しない

  • 入居動機が曖昧過ぎる

上記に該当するお客様の場合、仲介担当者としては「入居させてしまうと、トラブルを引き起こす可能性がある」と判断して、管理担当者に所見を伝えることによって、そのことをベースとして改めて入居審査が行われ、場合によっては「入居をお断り」することもあり得ます。



3.同棲は審査が厳しくなるって本当?

同棲は審査が厳しくなるって本当?

同棲を機に、賃貸物件を契約される方も多いと思いますが、一般的に「結婚を前提(婚約済みも含む)」とした同棲以外においては、入居審査は厳し目となってしまいます。


結婚を機に同棲を開始される方と、そうでない方の場合、社会的責任度合いが、180度違ってきます。結婚前提(婚約済み)の場合、万が一ケンカなどをしても「すぐに別れる」ことはありませんので、「長期入居してもらえる可能性が高い」と判断するので、入居審査上問題がなければ、すぐに審査が通ります。


一方、ただ単に同棲するために「賃貸を借りたい」場合では、オーナーさんとしては…

  • 別れたら、家賃滞納リスクが上昇するのでは?

  • 長期入居してもらえないかも?

  • 騒音トラブルが発生しやすい

といったことを考えてしまうため、家賃支払い能力があったとしても、本当にお部屋を貸しても大丈夫なのか、心配になってしまいます。ただし、もし入居申込時において「将来のことを考えて同棲を開始する」といった趣旨を伝えることで、オーナーさん的にも「これなら安心して貸すことができる」と判断してもらえる可能性が高くなるため、入居審査が通りやすくなります。



4.連名契約は難しいケースがある

連名契約は難しいケースがある

厳密に言うと、共同名義で契約すること自体は可能です。

このことを「連名契約」といいますが、ただ基本的に、大手管理会社物件においては「連名契約を嫌う傾向」があるため、連名契約で契約してほしいと提案してくることは、皆無に近いほどありません。


どうして大手管理会社物件では、連名契約を嫌うのかというと…

  • 保証会社保証料と家財保険は、分担することができない

  • 連帯保証人をつける場合、双方とも一人ずつつける必要がある

  • 契約書を2通作成しなければならない

  • 片方が退去した場合、もう一人が家賃全額支払うことになる

通常の賃貸契約と比べて、とても複雑になり、管理する側にとっても「不便」になってしまうことから、連名契約で契約してほしいと言われることは、まずないと思ってもらったほうがいいのかもしれませんね。



5.まとめ

いかがだったでしょうか?


賃貸で同棲開始する時、どちらかが「ブラックリスト掲載」されていた場合、ブラックリスト掲載されている方を「主契約者」としてしまうと、入居審査で引っかかってしまう可能性が高いことから、場合によっては「入居ができない」恐れも出てきます。


ただ契約者をパートナーにすること(ただしブラックリストに掲載されていないことが条件ですが)によって、入居審査が通りやすくなるので、万が一にも過去に滞納歴がある方は、この方法で契約手続きをされてみてはいかがですか?

 

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