最近の賃貸物件では「リノベーション」をする部屋が非常に増えてきていますが、リノベーション賃貸とは、どのような部屋なのかわかりにくい部分がありますよね?
よく比較されるのが「リフォーム」部屋。
リフォームとリノベーションに関して、法的な定義づけが正直に言うとないので、施工した管理会社などが自分達で「リフォーム」「リノベーション」と言っていることから、部屋探しをされている方にとっては、非常にわかりにくいですよね。
そこで今日のブログは、リノベーション賃貸とはいったいどのような物件なのかについて、わかりやすく説明したいと思います。
目 次
1.リフォームとリノベーションとの違い
2.快適に住みたいならばリノベーション部屋
3.家賃を節約したいなら、新築よりリノベ部屋
4.リノベ部屋にもデメリットあります
5.まとめ
1.リフォームとリノベーションとの違い
リフォームとリノベーションは、一見すると同じような意味合いに聞こえてきますが、ただリフォームとリノベーションは、まったく意味合いが違います。
リフォームとは?
賃貸業界で行われているリフォームは、主に内装部分を新しいものに変えた時に「リフォーム」という言葉を使うことが多いです。
例)
・壁紙を新しいものに張り替える
・フローリングをクッションフロアやフロアタイルに張り替える
リノベーションとは?
リフォームとは対照的なのがリノベーションで、リノベーションとは、内容や設備を丸ごと新しいものに交換/又は暮らしやすい間取りに変更(例えば3DK→2LDK)することによって、新築並みの居住空間に生まれ変わらせている部屋のことを指す場合が多いです。
リフォームとリノベーションでは、工事費用も倍以上異なりますので、室内のクオリティーは180度違ってきます。またリノベーションを行う物件は、基本的に築20年以上が経過している物件が多く、リノベーションをすると「古臭さ」はまず感じることがないので、古い物件だから嫌だといった先入観は、まずないと考えられます。
またリノベーション賃貸は、新築物件と比べると「家賃が安い」ので、新築物件に住みたいけれど予算的に厳しい方にとっては、リノベーション賃貸は魅力的な部屋といっても過言ではありません。
2.快適に住みたいならばリノベーション部屋
リフォーム部屋は、内装などの一部分しか変えていない場合が多く、キッチンなどの設備は以前のものをそのまま使用していることが多いので、利便性に関してはあまり期待することはできません。
一方リノベーション部屋においては、基本的に室内の設備は全て「新調」されているのが基本ベースとなっていることから、リフォーム部屋と比べると利便性は明らかに高く、ファミリー向け賃貸の場合、キッチンが新しくなっていると、使いやすさがが違ってくることから、予算的に許されるのであれば、リノベーション賃貸に入居されたほうが、生活しやすいのはもちろん、新築物件に住んでいるような雰囲気を味わうことができます。
3.家賃を節約したいなら、新築よりリノベ部屋
おしゃれな部屋に住みたいけれど、家賃は抑えたいと考えているならば、絶対リノベーション賃貸を選ぶべき。
近年施工されている新築物件は、お客様のニーズに合わせようと
・一坪風呂
・ウォーキングクローゼット
・インターネット無料
・オートロック
・ホームセキュリティー
等が充実していますが、ホームセキュリティーやインターネット無料で使えたとしても、月々の使用料はしっかりと「家賃に上乗せ」されていますし、インターネット無料物件においては、物件によっては回線が重くなってしまうこともあり得ます。
一方、リノベーション賃貸においては、一坪風呂やウォーキングクローゼットといった人気設備が充実していない場合が多いのですが、ただキッチンや室内空間は新築と殆ど変わりはなく、家賃も新築より安いのが当たり前となっているので「名を捨て実を取る」方を優先される方は、リノベ賃貸の方がオトクとなります。
4.リノベ部屋にもデメリットあります
ここまでリノベーション賃貸のメリットについて、お話させていただきましたが、当然ですが、メリットもあればデメリットも当然ついて回ります。
リノベ賃貸におけるデメリットとして考えられることとは?
1)新築と比べると設備が不足している
新築物件には当然標準装備になっている「インターネット無料」「ホームセキュリティー」等はついていないケースが多いです。ただネット環境を充実させたい方にとっては、インターネット無料物件はむしろ「向かい風」になる場合が多く、またホームセキュリティーは、抑止力という部分においてはメリットといえますが、ただ使用料は家賃に上乗せされていることもあるので、果たして費用対効果が見込めるのか、懐疑的な部分があります。
2)排水管の音が気になる
近年施工された新築物件においては、生活排水を流す際「できる限り音が出ないよう」遮音性が高い排水管を使用していることが多いのですが、築年数が古い物件においては、排水管はそのまま使用しているので、階下にご入居されている方は「音が多少」なりとも発生します。生活排水の音は、ビックリするほど室内に響くことはありませんが、ただ音に敏感な方にとっては、気になるかもしれません。
3)防音性
近年施工された新築物件においては、室内の生活音が階下や隣に響かないように配慮しているものの、それでも生活音はどうしても発生してしまいます。一方築年数が経過しているリノベーション賃貸においては、新築と比べると「防音性」に関しては、圧倒的に劣ってしまうものの、生活音はどのような物件でも発生する問題であることと、生活音クレームは、新築や鉄筋コンクリート賃貸であっても、普通に発生する問題であることから、築年数が古い=防音性が劣っているとは断言することはできません。
5.まとめ
リノベーション賃貸は、新築と殆ど同じような部屋であるのに、家賃がリーズナブルな点は、部屋を借りる方にとっては魅力的ですよね。ただリノベーション賃貸にもデメリットはつきものですが、ただデメリットの部分は、人によってはそれほど気にしない部分でもあるので、築年数は特に気にされない方にとっては、室内空間がおしゃれになっているリノベ賃貸は、理想的な部屋といっても過言ではありません。
今日も最後までブログを読んでいただきまして、ありがとうございます。
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