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借金があった場合入居審査は厳しくなるの?


今の時代は、比較的「お金を借りやすい環境」となっていると言えます。

銀行系/消費者系カードローンは、よほどのことがない限り、審査が通りやすくなっているので、気軽に利用することができてしまいます。


プロミスHPによると、カードローンをよく利用している方の世帯年収は「800~1000万円台」と、比較的高収入の方々。また年代別で見てみると30~40代の男性が多いとのことです。

どうして「比較的高収入の30~40代の男性の利用が多いのか」について、同社の見解では「必要な時にカードローンを利用し、ボーナスなどが入ったら、一括返済しているのでは」と分析しています。


カードローンは、あくまでも「借入」を起こすことになるので、借金であることには間違いありませんが、もしカードローンなどを利用していた場合、このことが賃貸入居審査に影響を及ぼしてしまうのか、心配になる方は多いと思います。


では借金があると、入居審査上不利になってしまうのでしょうか?


 

目 次

 

1.借金だけでは、入居審査に影響しない

借金だけでは、入居審査に影響しない

結論から先に申しげますと、「借金がある」というだけで、入居審査が厳しくなることはありません。

近年では「契約時に、保証会社の加入を義務付けている」物件が多いことから、保証会社も入居審査を行うことになりますが、保証会社(当然ながら管理会社も)は、契約者となられる方が「しっかりと毎月家賃を支払えるかどうか」が、一番重要であることから、借金があるからと言って、それだけで入居審査に落とすことは、考えにくいです。



2.保証会社が最も嫌うのは、滞納歴

保証会社が最も嫌うのは、滞納歴

保証会社において、最も嫌うのは「過去5年間に滞納歴」がある方です。


保証会社は、大きく分けると3つに分かれていて、「お客様の信用情報を確認」することができるのは、「信販系:クレジットカード会社が運営している」と「信用系:保証会社独自の協会」と呼ばれている保証会社のみとなり、その内「カードローン」「クレジットカード」滞納が過去にあったか調べることができるのは、「信販系保証会社」のみとなります。


仲介会社が、どの保証会社を利用するかについては、仲介会社独自判断となりますが、原則的に「保証会社審査で、過去に滞納歴がある方」は、保証会社審査が通らない可能性が高くなります。

 

なお、保証会社審査で万が一「落ちてしまった」場合には、提携している他の保証会社に再審査をお願いして、そちらで問題なしと判定してもらえれば、管理会社審査を行うことになります。ただし、一回目の審査で落ちてしまった理由に関して、管理会社に報告されてしまうことから、場合によっては管理会社審査で、入居拒否判定を下されてしまう可能性があり得ます。

 

3.家賃が手取り収入の30%台の場合は、要危険

家賃が手取り収入の30%台の場合は、要危険

保証会社・管理会社が入居審査で気にしているのは、滞納歴はもちろんですが、それと同じぐらいに、「お客様が家賃支払い能力があるのかどうか」です。


仲介会社において、入居申込書に記載して頂いた情報をもとに、入居審査が行われますが、保証会社及び管理会社では、「お客様の手取り収入が、家賃30%以下」に収まっているかどうかを非常に気にしています。


もし家賃が手取り収入の30%以下になっていないと、家賃支払い能力がないと判断して、入居審査を通すことはありません。どうして入居審査に落としてしまうのかというと、家賃が手取り収入の30%以下になっていないと、生活費を圧迫させてしまう=家賃滞納リスクが上昇してしまうからです。


特に要注意なのが、新築物件や築浅(5年程度)の物件に入居される方!

新築物件や築浅物件は、「需要が多い」ことから、家賃もエリア内においては「割高」となっています。当然ながら、新築物件や築浅物件に入居される方は、「家賃支払い能力がある方」であることは間違いありません。


しかし、人生には「まさか」という坂がつきもの=予想外のアクシデントが発生するもので、例えば「転職」「妊娠」等による「ライフスタイルの変化」によって、今までは家賃支払いがスムーズだったものが、急に支払いがきつくなってしまう方も、現実的にはいて、管理会社担当者からの報告によると、「新築/築浅物件に入居されている方の1~2割弱」は、家賃支払いがきつくなってしまい、家賃が安い物件に住替えされるとのことです。


将来のことを考えた場合、家賃は手取り収入の25%以内にするか、もしくは共働きするといった対応策を取っておくと、この様な懸念材料が生まれることはないかもしれませんね。



4.実は身だしなみも入居審査の対象

実は身だしなみも入居審査の対象

入居審査で確認するのは「家賃支払い能力」「滞納歴」だけではなく、契約される方全員の「属性」も入居審査対象となります。


多くの方はあまりお気づきではないのかもしれませんが、実は仲介会社にお願いして、お部屋見学をした時から、すでに「入居審査は開始」されています。


当然ではありますが、見学された部屋に「必ずしも入居する」という保証はないものの、仲介担当者は「お客様との会話」の中から、「常識的な発言をしているか」「現在どのような仕事をしているのか」「身だしなみはしっかりしているか」等を、総合的に見ていて、もし入居申込が入った時には、担当者の所見を管理会社担当者に報告します。



先日管理会社担当者が、この様な話をしてくれました。


とある物件に入居を希望していた方でしたが、入居審査には落ちてしまったとのこと。

その方は、保証会社審査は無事に通過し、管理会社に審査が回って来た時、仲介担当者からの報告によって、入居は難しいと判断し、お断りをしたとのことですが、どうして家賃支払い能力があるのに、入居を断ったのかというと…

  • 現在の部屋の家賃が5万円→入居希望先の物件家賃7万円

  • 新居先の家賃は手取り収入の30%台ギリギリで、管理担当者が難色を示す

  • 現在は在宅ワークだが、1年以内に仕事を辞めて、その後はまだ考えていない

  • 入居動機が曖昧過ぎて、よく理解できなかった

入居動機があまりにも「曖昧」過ぎてしまうと、例え家賃支払い能力があったとしても、入居させて本当に大丈夫なのか、管理会社は不安に感じてしまいます。賃貸借契約が成立すると、ご入居者様には「借地借家法による借家権」が認められるので、正当事由がないと、契約解除などはできないルールになっていることから、少しでも不安要素がある方に対しては、たとえ家賃支払い能力があったとしても、入居許可を出さない可能性がありますので、要注意です。



5.まとめ

いかがだったでしょか?

借金があるからと言って、入居審査が厳しくなるということはありません。

保証会社及び管理会社にとって、一番困るのは「入居後に家賃滞納」をしてしまうことなので、そのリスクを可能な限り排除するためには「過去に滞納歴がある方」「家賃支払い能力がない方」においては、入居審査を厳しくして、場合によっては一発で審査に落とすこともあります。


また、家賃支払い能力があったとしても、入居動機が「曖昧過ぎる」ような方も、管理着会社的には「安心して貸すことができない」と判断して、入居をお断りすることもありますので、その点においても要注意です。

 

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