近年においては、住宅ローン金利が超低金利ということあり、毎月のローン支払いが家賃支払い額と同等になっているので、ファミリー向け賃貸アパートにご入居されている方の中には、「戸建て住宅」を購入して住み替えされる方が、非常に増えてきています。
住宅ローン減税の恩恵がさらに拍車をかけていることから、少なくとも完成(住み替え後)10年~13年は節税効果が期待できるので、お得となりますが、ただその一方で気になるニュースもあります…。
それは、知人に大手ガス会社に勤務している方がいるのですが…
「築年数的にそれほど古くもない住宅にお住まいの方の中には、ガス料金を滞納している方がいる」
とのことです。
マイホーム購入の際には、現在の収入状況に応じた返済プランを立てているはず。
毎月支払うガス料金は、大家族でなければ「毎月の支払金額は高くない」はずなのに、滞納している方がいるということは、恐らくマイホーム購入後に、何かしらのアクシデントがあったのではないでしょうか?
住まいステップHP上において「住宅購入をしなければよかった」理由が記載されていますが、その中には「住宅ローンの支払いに困っている」はしっかりと記載があります。
住宅を購入されると、土地と建物は「抵当権」が設定されるものの、住宅ローンが完済すれば抵当権が外れますので、正真正銘「資産」となる点においてはメリットといますが、ただその一方で「収入が減少してしまった」「育児関連の支出が増えた」など、予想もしていなかった支出が発生してしまうと、住宅ローンの支払いがきつくなってしまいます。
さらに、これは住宅販売メーカーがしっかりと伝えているかどうか、定かではありませんが、住宅を購入されることによって「固定資産税(都市計画税)」と「火災(地震)保険」はご自身で支払うことになります。
火災(地震)保険は、近年自然災害が多発しているので、今の水準を維持しようと考えた場合、火災保険の更新時期を迎えたころには、保険料は確実に上昇しているので、家計の負担が大きくなるのは目に見えています。(ただし保証を見直すことで保険料を下げることもできますが…)
さらに、住宅を購入した場合、10年に1度のペースで外壁塗装工事及びコーキング打ち返し工事をしなければならなくなりますが、この費用が購入時に含まれている方なら、まだいいのですが、修繕費が住宅ローンの中に含まれていない方は、別途費用が発生するので、家計的にも厳しくなります。
住宅購入時に、お子さんがいる場合、ちょうどそのころには「住宅ローン減税が終了」して、税金が元に戻る時期+養育費の上昇が襲ってくるので、場合によっては自宅修繕を後回しにしてしまう可能性が出てきます。
住宅購入することによって、将来的にはなるものの「自分の資産」になるのはメリット。
ただその一方で住宅ローンの支払いが最長35年続く中では、様々な問題が出てきます。賃貸ならば、万が一収入が減少した場合は「家賃が安い所に住替え」することができます。
賃貸や戸建て、双方にメリットやデメリットがあるのは事実ですが、ただ住宅ローンが安いからといった安易な考え(銀行は収入に応じた資金は貸してくれます)で購入してしまうと、建てた後必ず後悔してしまうので、注意が必要です。
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