築年数は経過しているものの、室内が新築と殆ど変わりがない「リノベーション物件」は新築と比べて「家賃が安い」ことから、最近ではあえてリノベーション物件に入居される方が多くなってきています。
リノベーション物件の家賃は、新築物件と比べると「安い家賃設定」になっていますが、ただ一部のリノベーション物件は「激安」といっても過言ではないぐらい、家賃が安くなっている所もあります。
家賃が安いことに関しては、お客様的には「大歓迎」ですが、ただリノベーション物件は、多額の費用を出して工事を行うので、新築と比べると家賃は安いものの、相場的には高い家賃設定をしている所が殆どです。
安すぎるリノベーション物件に入居する際、以下の点を確認されることをおススメします。
①リノベーションを謳っているけれど、設備が古いまま
実はリノベーションに関する法的な定義はありません。
どこまでの工事を行えばリノベーション賃貸といえるかどうかの「線引き」はないので、管理会社の匙加減で決まってしまいます。
基本的にリノベーション物件とは、室内の設備や間取りを交換したもので、壁紙を張り替えただけではリノベーションとは言えませんが、ただリノベーションと表記すると「注目されやすい」ことから、一部の物件ではありますが、リノベーションとは程遠いような部屋をリノベーション物件として紹介していることがあります。
②無理して設備を置いている感がある物件
リノベーション物件と謳っている所は、キッチンは基本的に新しいものに交換しているケースが多いのですが、ただ昔のキッチンと今のキッチンの大きさが「異なっている」場合、新しいキッチンを置くと、若干無理した感じが誰の目から見てもわかるような部屋となってしまいます。
キッチンそのものは「新しい」ものであることから、お客様から支持されると思いますが、ただ無理した感じでキッチンを置いてしまうと、もしお友達が遊びに来られた時「注目」されてしまう可能性があるので、もし違和感が感じられるような場合は、入居は遠慮したほうがいいのかもしれません。
また築年数が古い物件では、もともと和室部屋が標準装備になっている所が多く、リノベーションを機に「洋室」に変更している物件が多いのですが、ただ洋室に変更しても「押入」等はクローゼット化になっていないので、室内空間に違和感を感じてしまいます。
③間取りが古いまま
ファミリー向け賃貸物件の場合、LDKはひとつの空間として使いたい方が多いのですが、リノベーション物件の一部では、ダイニングとキッチンが別々の部屋となっているケース(DKという間取り)があります。
ダイニングとキッチンの境にある「壁」を取り壊せば、LDKとなりますが、壁を取り壊すと別途費用が発生することから、そのまま使用している物件が意外にあります。
リビング空間が欲しい方にとって「DK」の部屋は、窮屈になってしまいますので注意が必要です。
④浴室がそのまま
これはよくあることですが、リノベーション物件の浴室が「何も対応していない」所は非常に多いです。
洋室をリノベーションする方法としては、主に2つあり、1つは浴室をすべて新しくする方法で、これをすると最低でも50万円の費用が発生します。そしてもう一つの方法としては、浴槽のみはそのまま使用するものの、それ以外の部分(壁や水栓など)はすべて新しいものに交換をするもので、これは浴室をすべて交換する方法と比べると、2分の1程度に抑えられますが、ただいずれにしても費用が高額になってしまうため、リノベーションを手掛ける管理会社の中には、「今までのものをそのまま使用」しているケースが多いので、注意が必要です。
⑤アフターメンテナンスが不誠実
家賃が安すぎるということは、残念ながら「入居後のアフターメンテナンス」が不誠実な場合が多いことがあります。
リノベーション賃貸は、築年数が古い物件を新築並みに生まれ変わらせていますが、ただもともとは古い物件ということもあり、場合によっては「設備不良」が発生することがあります。
設備不良は、築年数一切関係なく発生するものですが、この際「アフターメンテナンス」がしっかりされていないと「二度と入居したくない」と一瞬で思ってしまいます。
家賃が安すぎる物件というのは、もともと「何かしらの理由がある」場合が多いのが、賃貸業界の暗黙の了解的な所があるので、契約前に「設備不良が発生した場合、どのような対応をしているのか」をしっかり確認されることをおススメしています。
お部屋探しの際、参考にして頂ければ幸いです。
今日も最後までブログを読んでいただきまして、ありがとうございます。
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