近年では、古くなった賃貸物件のお部屋を、新築並みに蘇らせる「リノベーション物件」が多くなってきています。また認知度も多くなってきているので、あえてリノベーション物件を探して入居される方も多くなりつつあります。
リノベーション物件のメリットは、やはりお部屋がリフレッシュされているところ。
「ここが古い物件だったの?」と思わず疑いたくなるぐらい、室内がおしゃれになってるので、古さという部分はまず感じられず、また新築と比べると「家賃や初期費用を抑えられる」点も、魅力の一つと言えます。
山梨県甲府市にあるグレイスロイヤルは、築28年目を迎える古い物件。
2018年以降、空き部屋を順次リノベーションを行っていますが、賃貸では珍しい「ナチュラルテイスト」に特化したリノベーションを行っているので、通常の賃貸ではまず味わえない「温もり」「温かみ」を常に感じられることから、おうち時間が楽しくなることは、間違いありません。
今日のブログは、当物件のフルリノベーション部屋のリノベ前と後を比較し、どのくらい室内が変わったかについて、お伝えしていきたいと思います。なお、リノベーション部屋によっては、一部仕様が異なっています。
目 次
1.女性に大人気!ナチュラルキッチン
築年数が経過している物件は、壁紙などを交換したとしても、どうしても古さは残ってしまいがちですが、その理由は「設備」に問題があります。
水回りの部分(キッチン・浴室など)を、ずっと同じものを使用し続けてると、きれいに掃除をしたとしても、設備類(特に水栓関係は)が古いものを使用しているので「THE・築古」といった印象を室内に醸し出している感じがしてきます。
そこで、当物件ではただ単にリノベーションをするのではなく、女性=奥様が喜んでくれるような部屋にしようと思い「ナチュラルテイスト」に特化したリノベーションを展開しています。
当物件・リノベーションの代名詞と言っても過言ではない「ナチュラルキッチン」は、もともとは、今まで使用していたキッチンを「リメイク」したもの。当物件は築28年の物件ということもあるので、あえて「古さを武器」にすべく、おしゃれなカフェのお店にあるような、居心地がいいキッチンにしたら、必ず喜んでくれるのではと考え、あえて既存のキッチンを生かしたリノベーションを展開したところ、これが大ヒット!
キッチン扉には、無垢材を使用しているので「時間の経過と共に変色」していくことから、ナチュラル家具が好きな方にとっては、キッチンにいる時間がとても楽しくなるので、料理を作っている時、気分までも明るくなります。
また築年数が経過している物件のキッチンは、調理スペースがとても狭いので、お世辞にも使いやすいキッチンとは言えません。そこでリノベーションを機に「調理台を付けた可動式のキッチンカウンター」を導入することによって、使い勝手を格段に改善することに成功しました。
2.和室の魅力を前面に出しています
昔の賃貸物件には「和室部屋」が1つぐらいはあるのが当たり前でしたが、ただライフスタイルの変化/賃貸に和室部屋があると、退去時に表替え費用が発生するなどの理由で、和室がある賃貸は、時代とともに敬遠されやすくなり、今では新築物件はもちろんのこと、今まで和室部屋があった物件でも、集客対策のため「洋室に間取り変更」している物件が多くなってきています。
当物件では、もともと和室部屋が標準でしたが、あえて和室を洋室に変更はしないものの、時代に合わせた和室部屋を提供しています。
どうして、和室部屋を残したかというと、まずは「室内インテリアに違和感を感じてしまう」からです。
和室を洋室に変更したとしても、どうしても「押入」「木製の窓枠」等はそのままの状態になってしまうので、和室感が微妙に残ってしまい、おしゃれに敏感な人であれば、満足して頂けない恐れがあるからです。
そこで、若い方に受け入れられるような和室部屋を作ればいいのではと思い、まず畳を改めて、おしゃれでありモダン的な空間を演出してくれる「琉球畳」に変更しました。
琉球畳は、畳の置き方を変えることによって「市松模様」を楽しめるので、若い世代にも受け入れやすくなり、さらに琉球畳は「通常の畳と比べると日焼けがしにくい」ことから、退去時の表替えが必須ではなくなる」ことから、退去時に費用が発生することは、原則なくなりました。(ただし、故意過失による破損や汚損は除きます)
お部屋見学時に、琉球畳のメリットなどをしっかりお伝えすることによって、お部屋探しに来たお客様も「納得」して頂くことができたので、ご入居後「和室を寝室として活用」されている方が多いとのことです。
3.些細な所も、しっかりとチェンジ
リノベーション物件は、設備類などは交換している可能性が高いものの、まだ使用できるものに対しては、そのままの状態であることが多いのですが、当物件のリノベーション部屋においては、築古さを可能な限り出さないように、ドアノブも変更しています。
4.生活音対策もOK
賃貸物件では「生活音が原因」と思われる「騒音問題」が、よく発生していています。
音に関しては「人によって見解が異なる」ため、どうしても発生しやすくなってしまうものですが、賃貸物件において「生活音をゼロにできる物件」は、あり得ない話であり、よく鉄筋コンクリート賃貸は、生活音が発生しにくいと言われているものの、管理担当者の話によると、新築鉄筋コンクリート賃貸でも、普通に生活音トラブルは発生しているとのこと。
当物件においても、リノベーションを機に「生活音対策」を行っています。
①漆 喰(向かって左側の写真)
上級グレードの部屋には「標準対応」としています。漆喰は「多孔質構造」(目視できないぐらいの小さな穴が開いている意味)となっていて、多孔質構造になっていると、吸音効果が期待できるとのことです。実際に漆喰が施工されている部屋で「音」を出してみると、「跳ね返るような」感じがしてきます。
これはおそらく、漆喰壁に当たった音の一部が吸音され、残りの音は室内に跳ね返ったのではと考えられます。因みに通常の部屋(壁紙を施工した部屋)では、音を出しても「跳ね返る」ようなことには「なりにくい」ので、恐らく生活音は外に出ていると思われます。
②クッションフロア(向かって真ん中の写真)
賃貸における生活音問題で、よくあるケースとしては「上階からの足音」が階下に響いてしまうこと。これに関しては、1階と2階との間に「吸音材=ALCコンクリート」が施工されていますが、ただリノベーション前の部屋の床材は「吸音効果がないフローリング」だったこともあるので、リノベーションを機に「吸音効果が期待」できるクッションフロアを一部の部屋には施工しています。
③和室部屋(向かって右側の写真)
当物件が和室部屋を残している理由の2つ目は、実は生活音対策の為です。
畳にはクッション性があるため、吸音効果が期待できます。
仮にお子さんが室内を走り回ったとしても、フローリングの部屋と比べて、和室部屋ならばある程度吸音してくれるので、クレームになりにくいという面では、とても助かるアイテムであると言えます。
5.もう馬鹿にはできない築古のお風呂
築年数が経過した物件において、浴室は特に古さが出やすくなります。
特にシャワー水栓が新築当初のものを使用しているとなると、どうしても古さを感じてしまいやすくなり、また浴室全体も暗い印象となってしまいます。
そこで、当物件では上級グレードの部屋のみ「浴室をフルリノベーション」を行っています。
浴室の大きさと浴槽は変えず、それ以外の部分(壁・天井・床・水栓・鏡)を変えることによって、同じ浴室であるにも関わらず、全く違う浴室に生まれ変わり、まるで高級ホテルにあるような、清潔感あふれる浴室になっていますよね!
6.まとめ
リノベーション賃貸は、室内がおしゃれに生まれ変わっているのにも関わらず、家賃が新築と比べると割安となっているので、家計に優しい賃貸であることには間違いはないものの、どのリノベーション賃貸を見ても、同じようなつくりとなっているため、おしゃれに敏感な方にとっては、イマイチな部屋ばかりと、ふと思っている方も多いのではないでしょうか?
当物件のリノベーション部屋は、全国的に珍しい「ナチュラルテイスト」に特化したリノベーションを展開しているので、室内全体から居心地の良さを与えてくれるような雰囲気となっています。
お部屋探しの際、参考になれば幸いです。
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