今年は、梅雨明け後も比較的雨の日が続いているので、室内の湿気が溜まりやすくなっています。
連日湿気が多い状況が続いてしまうと、特に賃貸物件においては1つの部屋に窓が複数ない事から「カビが発生」しやすくなります。カビは「25度以上、湿度70%以上」の条件が揃ってしまうと、カビが繁殖しやすいと言われています。
賃貸物件において、カビが発生してしまい、それを放置しておくと「賃貸借契約上における善管注意義務違反」に該当してしまう恐れがあり、もし該当してしまった場合には、退去時に原状回復義務が発生し、修繕費を支払わなければなりません。
では、賃貸フローリングにカビがつきやすくなる場合、どのような条件の下で多いのかについて、お伝えしていきたいと思います。
カビが発生しやすくなる部屋とは?
カビが発生しやすくなってしまう部屋とは「高湿度・高温」状態が常にキープされている時。ただ意外なことに、自分達が行っていることに対して「カビが発生しやすい条件を作っている」とは、あまり感じていない方が圧倒的に多いです。
カビが発生しやすい部屋とは、いったいどのような部屋に多いのでしょうか?
①布団を常に敷きっぱなしの状態
②カーペットなどが敷きっぱなしの状態
③あまり換気をしない状態
賃貸物件におけるカビ対策とは?
よくよく考えてみると、先ほど挙げたものの特徴として「換気が徹底されていない」こと。逆を言えば、換気が徹底されていれば、カビが発生してしまう要件を満たさなくなるので、カビが発生しにくくなるということになります。
ですので…
・布団は敷きっぱなしにはせず、常に押入などにしまう癖をつける。
・寝ている時、コップ1杯ぐらいの汗をかいてしまうことから、そのまま収納してしまうと、押し入れ内にカビが発生してしまうので、収納スペースに「除湿剤」等を置き、またドアは少しだけ開けておいて、湿気が高くならないように対応する。
・定期的に布団を天日干しにして、湿気を外に出すようにする
・カーペットなどは、定期的に掃除・天日干しなどをすることによって、湿気を逃がす
・定期的に換気をするように、心掛けたり、湿気がこもっている感じがあるならば、除湿機などを使って、室内の除湿を行う。
賃貸物件では「知りませんでした」は通用しません
賃貸物件を借りる時、宅地建物取引士の資格を持つ担当者から「賃貸借契約における注意点」を必ず説明を受けます。この時「善管注意義務」に関する説明を受けているはずですので、入居後に布団を敷きっぱなしの状態を続けていた結果、カビが大量に付着してしまい、退去時に修繕費を請求されてしまったとしても「知りませんでした」等といった言い訳は、一切通用しません。
布団を敷いて寝られている方は「まさかカビが付着するとは」思ってもいないと考えてしまいますが、カビは条件さえ揃えば、どこでも発生してしまうので、特に高温多湿となってしまう、夏の時期は注意が必要です。
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