賃貸物件を探される場合、家賃の予算が限られている以上、いい部屋と思っていても、予算オーバーになってしまったら、入居するのを諦めてしまいますが、ただ賃貸業界に携わっている人間として、もし入居後に快適な暮らしをしたいのであれば、家賃が安い物件=相場並み~相場以下に設定されている物件には、入居すべきではないと、断言することができます。
家賃が安いということは「理由があって」安くしていることを意味していますが、お部屋探しをされている方は「どうしてこんなに家賃が安いのか?」その理由について、あまり深くは考えていないと思われます。
そこで、今日のブログは「賃貸業界における、家賃が安い物件に隠された理由」について、お伝えしていきたいと思います。
目 次
1.退去リフォームが甘い
2.入居者の質が悪い
3.管理会社の対応が悪い
4.修繕をしてくれない
5.まとめ
1.退去リフォームが甘い
賃貸業界においては、退去後室内状況に応じて、退去リフォームやリノベーションを行うことがあります。壁紙が日焼けによって劣化してしまったり、汚れている場合には、壁紙交換を行ったり、また築年数が経過している物件においては、設備交換や外壁塗装工事などを行います。
ただ家賃が安い物件では、できる限り「お金をかけない」方針で賃貸経営が行われているので、当然ではありますが、退去リフォームやリノベーションは殆ど行わないまま貸す方向となってしまいますので、家賃を下げなければ集客することができなくなってしまいます。
2.入居者の質が悪い
家賃が安いということは、それ相応なりの人しか、入居してこないことになりますので、入居後に住人さん同士によるトラブル発生率は、当然ながら高くなってしまいます。
Jタウンネットによると、神奈川県にある某賃貸マンションにお住いの30代女性は、家賃が安く立地がいい賃貸マンションに入居したものの、入居して2年後からは、騒音被害を訴えるようになり、管理会社にクレームを言っても、改善する気配すらないとのこと。
管理会社によると、騒音問題に関しては、築年須一切関係なく発生しているとのことですが、問題が長期化になってしまう物件は、やはり家賃が安い物件が多いとのことです。
3.管理会社の対応が悪い
大手管理会社においても、家賃が安い物件を管理していることはありますが、ただ管理上問題が発生した場合には、すぐに対応することが多いですが、残念ながら一部の管理会社においては、問題が発生しても、すぐに対応してくれないことがあるので注意が必要です。
これは知人から直接聞いた話ですが、某管理会社が管理しているリノベーション賃貸に入居していた時、上階から漏水が発生し、入居していた部屋の壁紙など塗れてしまったので、すぐに管理会社に連絡して、対応してもらえるようにお願いしたところ「対応が後手後手」になって、いつまでたっても対応してくれなかったとのことでした。
4.修繕をしてくれない
賃貸物件に設置されている設備などに関しては、経年劣化が原因と思われる設備不良や故障に対しては、貸主が費用を負担して新しい設備に交換する場合が多いです。
民法の改正によって、経年劣化などによる設備交換が必要となった場合、貸主が対応しないと、不都合に応じて借主は貸主に対して「家賃減額請求」をすることが可能になったことから、最近では貸主サイドも真摯に対応するケースが多くなってきているものの、ただ家賃が安い物件においては、交換ではなく修理対応している場合があります。
修理対応した所で、設備本体が古いままの状態ならば、すぐに故障してしまうリスクが高くなってしまい、二度手間になってしまうのですが、家賃が安い物件においては、とにかく支出を抑えたいという考えが定着していますので、お部屋を借りられている方にとっては、いい気分ではありません。
また、家賃が安い物件においては、外壁塗装を行っていないケースが圧倒的に多いです。
外壁塗装をしないと、外壁そのものが劣化し雨漏りが発生しやすくなったり、室内が思っている以上に暑く/寒くなったりして、快適な生活を送ることができません。
さらに、外壁塗装をしないと、見た目的にもよくないので、特にお友達などをお部屋に呼べるようなレベルではありません。
5.まとめ
如何だったでしょうか?
家賃が安い物件と聞くと、住居費を抑えることができる点においては、魅力的に感じてしまいますが、ただ家賃が安いということは「どこかを削らなければならない」ことを意味していますので、快適な生活を送ることは難しくなります。
それならば、家賃が安い物件に入居するのではなく、予算に合った部屋を仲介会社の担当者と一緒に、探してもらった方が入居後後悔しない確率は高くなります。
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