毎月の支出の中で、住居費は最も多く占める部分であることから、賃貸であってもお部屋探しにミスは許されません。
ただ、株式会社AlbaLinkのプレスリリースによれば、賃貸物件に入居したことがある約700名にアンケート調査を行ったところ、約7割は入居したことに後悔していることがわかりました。
現在のお部屋探しは「大手賃貸サイト」から物件情報を収集し、気に入った2~3件の物件を内見し、最終的に部屋を決めていることから、基本的には希望条件に適っているはず。
ただ、現実的には「10人に7人は入居したことを後悔」している以上、恐らくお部屋探しに問題があると思われます。
そこで今日のブログは、賃貸の部屋探しにおいて「ミスしない」探し方について、お伝えしていきたいと思います。
目 次
1.先入観だけで、物件を決めない
2.自社管理物件を選ぶ
3.条件を緩和するだけで、理想的な部屋に出会える
4.まとめ
1.先入観だけで、物件を決めない
賃貸物件を探す時、多くの方は「築年数は可能な限り浅め」「駅チカ」「1階より上階」の方がいいといった先入観があります。
確かに先ほど挙げた条件は、賃貸物件を探している方にとっては「理想的な条件」であることは、間違いありません。
ただこれらの条件で部屋探しをしてしまうと、予算的に厳しくなる可能性があるので、もし予算オーバーとなってしまった場合、先入観を無くすことによって、希望条件に合った部屋に入居する事が可能となってきます。
①築年数が浅い=快適に住めるわけではない
一般的に、築年数が浅い物件は、設備が充実しているので、住みやすいと言われています。
ただ、賃貸物件において「騒音問題」は、最も多く発生していますが、騒音問題は「築年数一切関係なく」発生していることから「築年数が浅い物件ほど、騒音問題にはなりにくい」わけではなく、この問題は新築の鉄筋コンクリート賃貸でも、同様のことが発生しているので、築年数だけですべてを判断するのは危険です。
②駅チカにこだわる必要はない
首都圏で賃貸物件を探される場合、可能な限り「駅チカ」物件を希望されますが、ただ主要駅から徒歩5分圏内の物件は、正直家賃が割高傾向となっているので、予算的に厳しい方が多くなると思われます。
もし予算内で駅チカ物件に住みたいならば、駅から徒歩10分圏内などと、少し範囲を広くするだけでも、家賃相場は変わってくるので、条件を緩和して探すといい物件に出会える可能性はあります。
また、駅から5分圏内の物件であっても「急行停車駅」と「各駅停車しか止まらない駅」とでは、家賃価格に大きな差異が生じてきます。
私事ではありますが、学生時代に小田急線の梅が丘駅から徒歩3分位の1Kに入居したことがあります。最初は下北沢駅周辺で物件探しをしていましたが、下北沢駅から徒歩5分圏内は、築年数関係なく家賃は割高で、家賃が安い物件になると、駅から徒歩10分以上離れた所でないと、中々ないような状態でしたが、各駅停車しか止まらない梅ヶ丘駅では、徒歩3分圏内で、予算にあった部屋を見つけることができました。
③子育て世代には、1階はおススメ
賃貸物件における騒音問題の多くは、上階から発生する足音などの生活音が、大多数となっています。
特に小さなお子さんがいるご家庭では、お子さんが「走り回ってしまう」可能性があることから、トラブルになりやすくなります。
そこで現在子育て中で、お部屋探しをされている方にお勧めなのが、1階の部屋。
1階に入居すると、お子さんが万一走り回ったとしても、生活音が上階に響きにくくなるので、トラブル抑止という観点では有効的(ただし隣の部屋が隣接している場合は、隣からの苦情はあり得ます)で、またベビーカーを利用している際、1階に部屋があることによって、移動距離が短縮できる点は、メリットであると言えます。
2.自社管理物件を選ぶ
賃貸物件に入居する時、不動産仲介会社の担当者に、物件紹介や契約書類を作成してもらうことになりますが、不動産仲介会社は、主に2つの分類に分かれています。
●仲介単体で行っている仲介会社
●仲介と管理を一緒に行っている管理会社
仲介単体で行っている仲介会社は、他社管理物件もご案内しているので、お客様にあった理想的な部屋をご紹介することは可能です。
一方、管理と仲介が一緒になっている管理会社においては、他社物件も紹介可能ですが、自社物件も紹介しているので、物件情報をより詳細に把握している点においては、メリットと言えます。
また仲介と管理が一緒になっている場合、お客様から「家賃交渉」などが入った場合、すぐに対応することができる点も、メリットと言えます。さらに、住み替えをする時「管理会社が同じ」の場合、仲介手数料が無料/0.5か月分無料になる場合もあるので、物件情報をより知りたい方や、住み替え時の初期費用を抑えたい方は、仲介と管理が一緒になっている管理会社物件に入居したほうがオトクとなります。
3.条件を緩和するだけで、理想的な部屋に出会える
最近の賃貸物件では、インターネットが無料で使える所が増えつつあります。
ただその一方で、インターネット無料物件では「一つの回線を複数の部屋で共有」していることから、夜の時間を中心に通信料が多くなることから、場合によっては「回線速度が低下」してしまうことがあります。
また新型コロナウイルスの感染拡大防止による「テレワークの普及」によって、日中の時間帯も、インターネットを利用されている方が多くなってきたことから、物件によっては、日中の時間帯であっても、回線速度が気になってしまう方もいると思われます。
実は、インターネット無料物件は、毎月の利用料が「家賃もしくは共益費」の中に「含まれている」可能性が高くなっているので、インターネット環境を充実させたい方にとっては、インターネット無料物件は「マイナス」になってしまう可能性があります。
テレワークになった方や、YouTubeをよくご覧になる方にとっては、インターネット無料物件はもしかすると、デメリットになってしまうかもしれません。
4.まとめ
賃貸の部屋探しをする時、多くの方は「賃貸サイト情報」を活用されますが、賃貸サイト情報は、あくまでも概略のみとなっているので、物件の詳細等に関しては、不動産仲介会社の担当者の方が、より詳しいので、もし部屋探しでわからない場合や、おススメ物件を紹介してもらいたい場合には、仲介担当者の意見を聞くと、理想的な部屋に出会える可能性は高くなります。
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