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2021年11月15日4 分

賃貸で礼金が設定されている理由とは?

賃貸物件を探される時に、「礼金あり」物件は昔と比べるとそれほど多くはないものの、一部物件ではまだ設定されているケースがあります。

礼金が設定されていると、初期費用の中に含まれてしまうことから、お部屋を借りられる方にとっては「頭が痛くなってしまう」費用のひとつと言えます。

さらに、礼金は敷金とは異なり「退去時に返金されない」費用であることから、事実上の掛け捨てとなってしまいます。

礼金が設定されている物件と、無料の物件において、どのような差があるのか、お部屋探しをされている方は、あまりわからないと思いますので、今日のブログでは、「礼金設定の隠された裏側」について、お伝えしていきたいと思います。


目 次

1.そもそも礼金とは?

2.礼金設定の裏側

3.まとめ


1.そもそも礼金とは?

そもそも礼金とは「一体どのような意味合い」があるのかについて、お伝えさせてもらいます。

一説によると、昔は今と比べると「賃貸物件供給数」が圧倒的に少ない時代であったので、賃貸物件に入居する事自体が「難しかった」とのことで、入居許可を出してくれたオーナーさんに対して、謝礼という側面から生まれたのが「礼金」であると言われています。

礼金は、気持ち程度の意味合いが強いものの、大抵は「家賃1か月分が相場」になっていて、この慣習が今でも色濃く残っています。

ただ、今の時代は「賃貸物件数が飽和状態」であることから、礼金があることは「時代遅れ」的な部分がありますが、どうして一部の物件では「礼金を設定」しているのでしょうか?

2.礼金設定の裏側

礼金が設定されている物件においては、ある共通点があります。

①築10年未満物件

賃貸物件を探される方の多くは、築年数が浅い物件に入居したいと考えています。

築年数が10年未満の物件は、エリア内における家賃相場よりも「高く」なっているものの、一定数の需要があることから、募集をしている管理会社にとっては「売上アップ」を図るため、礼金設定をしている所が多いです。

②仲介手数料の代わり

一部の物件では、仲介手数料を無料にする代わりに「礼金」を設定している所があります。

仲介手数料は「税金が発生」しますが、礼金は「非課税」になっているので、ある意味においては「オトク感」がありますが、ただ礼金はオーナーさんに支払われるのではなく、管理会社の取り分となっているので、オーナーさんが得をするということではありません。

③違約金が設定できない代わり

賃貸物件を法人名で契約される方も多いと思いますが、法人の場合は「転勤がつきもの」となるため、場合によっては「入居して数か月」で退去となることも珍しい事ではありません。

管理会社としてみると、折角契約してもらったのに「早期で解約となってしまう」と、損をしてしまうケースの方が多くなってしまうため、担保という意味合いを込めて「礼金設定」をしている場合が多いです。

(一方、個人契約の場合では、物件ごとの判断によります)

④家賃操作

一部の物件においては、家賃を下げる代わりに「補填という形で、礼金設定」されているケースがあります。こちらは主に築年数が経過している物件において、設定している可能性があり、この様な物件は「リフォームがあまりされていない(できない)」といった事情があるため、その分家賃を値下げして募集しているものの、値下げした部分においてオーナーさんが補填をしなければならないと考えた時には、礼金を設定するケースもあり得ます。

3.まとめ

甲府市大里町にあるグレイスロイヤルにおいては、個人契約のみ「敷金礼金は無料」とさせて頂いておりますが、礼金を無料にしているのは、時代遅れ的な慣習を打破したいと考えているからです。

また、お部屋探しをされている方において、礼金が無料になっているのは、家賃を値上げしたのではといった疑念がどうしても生まれてきます。

当物件においては、一部リノベーションをした部屋においては「家賃据置で募集」を行っており、またフルリノベーション部屋においては「費用が高額になっている」ため、数%分家賃を値上げして募集をしていますが、ただ実際にご入居されたお客様の中で、家賃が高くて困っているといったお声を頂戴したことは「一度」もありません。

逆に当物件では、「ご縁を頂いたお客様に対して、可能な限り初期費用をお安くしたい」という方針を持っていることから、通常の初期費用相場と比べると「4分の1程度」の費用まで圧縮しています。

当物件において「礼金が設定されていない」ことで、お客様に不利になるようなことは一切なく、逆に当物件にご入居して頂く事によって、本来ならば消えてしまうお金が「事実上キャッシュバック」されることになるので、当物件にご入居されたほうが「圧倒的にオトク」になることは間違いありません。

なお、当物件では「契約日から1年未満でご退去された場合のみ、違約金として家賃1か月分」を頂戴させてもらっていますので、その点だけは注意が必要です。

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