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2021年9月19日3 分

賃貸部屋探しで仲介手数料を交渉すると、交渉がしづらくなるって本当?

賃貸物件に入居する際、家賃交渉や初期費用交渉をされる方は、少なからずいるはずですが、オーナーさんと直接交渉する担当者は、不動産仲介会社となります。

お客様から提示された交渉内容が「たとえ難しい」と思われても、担当者はオーナーさんとコンタクトをとって、何とか譲歩してもらえるように、交渉を行います。

担当者は「可能な限り」お部屋探しをされている方の希望が通るよう、最大限の対応はするものの、お客様が「仲介手数料を値引きしてほしい」と言ってしまうと、風上が変わってしまい、交渉が不調になる可能性が出てきます。

ではどうして、担当者に「仲介手数料を値引きして」とお願いすると、交渉が不調になりやすくなるのでしょうか?


目 次

1.仲介会社の売上とは?

2.仲介手数料の値引きは難しい

3.交渉が成立するかどうかは、担当者次第

4.まとめ


1.仲介会社の売上とは?

不動産仲介会社の主な売上は、賃貸借契約が成立したことに対する「報酬料」ともいうべき、仲介手数料が大部分を占めています。

契約時に支払う「初期費用」の大多数は、オーナーさんに支払うものばかりで、仲介会社がもらう費用は、仲介手数料のみとなり、また仲介手数料は法律によって上限が定められていてます。

原則論でいうと、仲介手数料は「借主0.5か月」「貸主0.5か月」分を請求することになっているものの、借主の同意が得られれば「借主側から家賃1か月分を請求」することができることから、現在仲介手数料家賃1か月分となっている物件は、慣習をそのまま踏襲するような形で、対応しています。

2.仲介手数料の値引きは難しい

仲介会社にとって、仲介手数料をもらう意味は、契約に対する報酬料以外にも、お部屋見学同行に対する費用や、賃貸借契約作成に対する費用も、この中に含まれているので、この部分を値引きするということは、ある意味「死活問題」になってしまうと言っても、過言ではありません。

契約成立に対して、家賃1か月分がもらえる物件と、0.5か月分しかもらえない物件では、どちらの物件に力を入れたいかというと、当然家賃1か月分の報酬がもらえる物件ですよね!

仲介手数料に関しては「税金が発生」するので、初期費用が高額になってしまいがちになりますが、仲介手数料をしっかり払うことで、担当者は完全にお客さんの味方になってくれるので、多少無理な条件でも、可能な限り交渉をしてくれます。

3.交渉が成立するかどうかは、担当者次第

家賃や初期費用交渉が成立するかどうかは、正直な所、担当者次第となります。

担当者は、契約が成立したことによる報酬=仲介手数料が欲しいのが本音ですので、仲介手数料が全額入ってくるのか、半分しか入ってこないのかで、モチベーションは180度違ってきます。

お客様の希望通りの条件が通るためには、仲介手数料は「値切らない」方が得策です!

4.まとめ

賃貸に入居する際、初期費用は抑えたいものです。

仲介手数料は、殆どの物件で家賃1か月分+税金を設定していることから、この部分が値引きされれば、多少なりとも初期費用を抑えられることになりますが、ただ担当者のモチベーションは下がってしまうので、交渉自体がうまくいかない恐れが出てきます。

もし希望条件を可能な限り実現させるためには、仲介手数料は「必要経費」的な感覚で対応したほうが、結果的には交渉がスムーズにいくはずです。

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