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初期費用完全無料物件。入居後様々なデメリットがあります。


賃貸物件に入居する時、必ず「初期費用」を支払わなければ「賃貸借契約」を結ぶことができないので、初期費用の金額に対して「納得」できないとしても、支払わなければなりませんが、近年では「初期費用の支払いが完全無料」になっている賃貸系ポータルサイトもあります。


初期費用が完全無料になれば、浮いた費用で新生活に必要な「家具や家電」を購入できたり、また引っ越し業者んに引越しを依頼することも可能となりますが、ただ賃貸オーナー歴14年目の自分的には、初期費用完全無料物件は、正直入居後デメリットの方が多いと思いますので、おススメはできません。



理由①:家賃に初期費用分が上乗せされている

初期費用が完全無料になるとはいえ、賃貸借契約書の作成などをしなければなりませんし、おそらく家賃保証会社にも加入することになっていると考えられますので、これらの費用が家賃に上乗せされています。


長期入居されれば、上乗せ分の負担額は減りますが、短期入居の場合は、上乗せ部分の負担額が多くなりますので、人によっては「毎月の住居費支払いがきつく」なる可能性が出てきます。



理由②:違約金が設定されている

家賃が一定期間無料となる「フリーレント」付き物件にご入居された場合、管理会社が指定する期間内に退去してしまうと「短期解約違約金」を支払わなければならないケースが多くなっています。ただ基本的に違約金支払いに該当する期間は、契約後1年未満の場合が多いので、よほどのことがない限り、該当される方がいません。


ただ、初期費用が完全無料になっている物件においては、初期費用分を毎月の家賃に上乗せしなければならないので、違約金設定が必然的にかかってきますので、短期契約してしまうと、逆に損をしてしまう可能性があります。 



理由③:入居審査がわかりにくい

賃貸物件における入居審査は、通常「家賃保証会社における審査」「管理会社(オーナー)における審査」の2つあり、両方の審査で問題がなければ、晴れて契約となりますが、初期費用完全無料物件においては、管理会社審査はパスされ「家賃保証会社審査とオーナー審査」のみとなります。


管理会社審査では、申込をされたお客様の人柄などを確認します。

例えば、誰の目から見ても汚れているような服で「見学」されている方、また仲介担当者に暴言を吐く方など、人間性に問題があるような方は、仮に家賃保証会社における審査で通過したとしても、管理会社審査で落とすことがあります。


もし管理会社審査がない状態で審査が行われてしまうと、場合によっては「クレーマー」と呼ばれる方が入居してしまう可能性があり、問題行動を引き起こしてしまう可能性が出てきます。


一度入居してしまうと、お客様には「居住権」が認められてるので、問題行動を起こしても、簡単に退去して頂くことができないことから、管理会社審査をしない審査は、ある意味において危険です。




初期費用が完全無料になれば、お客様の立場で考えれば「大歓迎」ですが、ただ当然ながらリスクも伴ってくるので、果たして初期費用が完全無料になることが、本当にお客様にとって良いことなのか、半信半疑です。



#初期費用

#賃貸借契約


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