古い賃貸は快適に住めるの?
賃貸探しをされている方の中には、都合によって「築年数が経過している物件」を検討されている方もいるはずです。イメージ的に言えば、築年数が古い物件=住みにくいといった雰囲気が出てしまうものですが、これは設備投資がされていない物件のことを指し、室内をしっかりリフォームやリノベーションしている物件では、逆に家賃がリーズナブルなのに、おしゃれになっていることから、住みやすい物件といえるぐらい、快適に暮らすことができます。
そこで今日のブログは、築年数が古い物件に入居検討したいと考えている場合、どのような部分を確認すればいいのかについて、お伝えさせていただきます。
目 次
1.防音性について

賃貸業界における「ご入居者様クレーム」の中で、常に上位にランクインされている問題と言えば、生活音が原因と思われる「騒音問題」。
築年数が経過している物件=防音性が弱い
といった公式みたいのが、なぜが出来上がっていますが、実は「生活音問題」に関しては、築年数や構造躯体関係なく、よく発生している問題であることから、必ずしも築年数が古い物件だけに「集中」している問題ではありません。
(詳細に関しては、こちらの記事をお読みください)
また、お部屋探しをされる方の中で「2階以上の上階」にご入居したいと考えている方は、床材がどのようなものを使用しているかによって、階下に響く音が違ってくるので、ぜひ確認されたほうがいいと思います。
遮音対策している物件では「吸音効果が期待できる『クッションフロア』」を施工しているケースが多いため、物件見学をされる時には「担当者に床材はどれを使っているのか」を確認されたほうがいいです。
また通常のフローリングを使用している場合においては、階下にお住まいの方がいた場合には、「生活音に敏感な方なのか?」を確認されることをおススメします。クッションフロアを施工していない場合であっても、家族がよく集まる場所に「カーペット」を敷いたり、吸音性が高いスリッパを履くだけでも、生活音対策として有効的となります。
2.室内設備について

築年数が経過している物件に関しては、やはり設備面におけるグレードが低下しているのは、事実ではありますが、しっかりと管理されている物件では、最低限の設備は設置しています。
物件検索時/物件見学時において、下記の設備がない部屋は、入居するのはやめたほうがいいです。
・テレビ付きモニターホン
モニターホン越しで、来客確認ができますので、防犯対策上有効的となります。
・温水洗浄便座がない
オーナーさんの物件に対する本気度が伝わってきません。
・追い炊き機能がついていない
今の時代に追い炊きがついていない物件は、まずありえません。
また、水回り部分の内、キッチンに関しては「新築時と同じもの」を使用し続けていることから、使い勝手的には「正直期待することができない」と言っても過言ではありません。これはある意味で「我慢」しなければなりませんが、見学時において「キッチン排水口」から、嫌なニオイがしてきた場合「防臭キャップ/配管の劣化」が懸念されます。
もしニオイが気になった場合には、入居前に対策してくれるかどうかを、必ず確認して下さい。ニオイに関しては「嗅覚上の問題」があるので、認識が違っているケースが多いため、ニオイがわかる人とわからない人では、大きな差異が発生しています。
3.家賃が安すぎる物件は要注意

築年数が経過している物件の特徴として、家賃が安いことが挙げられますが、家賃が安いということは、「何かしらの代償が発生している」と思ってもらっても、過言ではありません。
詳細に関しては、こちらの記事を一読して頂ければと思うので、ここでは詳細のことは割愛させてもらいますが、家賃が安い物件に入居すると…
・入居者の質が悪くなり、トラブルが発生しやすくなる
・ごみ置き場や共用廊下などが汚い
・設備投資に消去的なため、設備交換が発生しても、対応が遅いことがある
・見学時において「告知義務が発生する」ような物件となってしまっている
入居後、誰もがトラブルなどには「巻き込まれたくはない」もの。
これを予防するためには、お部屋探しの時、しっかりと管理してくれる物件を探すことですが、その際「家賃が相場以下の物件には入居しない」「部屋探しの時には、管理会社物件で、管理と仲介が一体型の会社に紹介してもらう」ことが大切です。
4.グレイスロイヤルがどうして人気なのか?

甲府市大里町にあるグレイスロイヤルは、1993年築の2LDK賃貸アパート。
世間的には「築古」物件に該当しているので、業界的にはあまり人気が薄いような感じに見えてしまいますが、実は当物件では、2018年以降「空き部屋を順次ナチュラルテイストに特化したリノベーション」をしていることから、「おしゃれなカフェの様な生活をしたい」方にとっては、歓迎されていることもあり、現時点(2022年1月25日現在)においては満室となっています。
どうして築古物件が満室を実現できたのかといいますと…

①ナチュラルキッチンが標準装備
当物件リノベーション部屋においては、ナチュラルキッチンが標準装備となっています。今まで使用していたキッチンをリメイクしたものではありますが、本物の無垢材を使用しているので、経年変化を楽しむことができます。