賃貸物件に入居する際、大抵の物件では「家賃」とは別に「共益費」という項目が設定されていて、共益費も毎月支払わなければならない場合があります。
物件によっては「管理費」という名目になっている所もありますが、共益費・管理費がどうして家賃とは別で設定されているか、また一部物件ではありますが、共益費・管理費が無料になっている所もあります。
共益費・管理費はどのような使い方をされているか、また一部物件である共益費・管理費がどうして無料になっているかについて、解説していきたいと思います。
目 次
1.共益費・管理費とは?
2.共益費・管理費無料になっている理由とは?
3.このような物件は即管理会社にクレームを
4.まとめ
1.共益費・管理費とは?
物件によって言い方は異なりますが、共益費と管理費は、意味合い的はほとんど同じであり、これは共用廊下の電気代や、物件清掃費用、植栽剪定費用、防災点検費用、マンションの場合はエレベーター点検費用など、物件を維持していくために必要な経費を、ご入居されているお客様全員で、均等に負担して頂く費用のことです。
共益費・管理費は非課税対象となり、月々の費用は物件ごとで違いはあるものの、良心的な賃貸物件の場合は、1世帯=3000円が相場となっています。
2.共益費・管理費無料になっている理由とは?
一部物件によくありますが、募集ページに「共益費(管理費)0円」という所があります。
共益費・管理費が設定されている理由は、先ほどお話させてもらった通り、物件維持に必要な経費をご入居者様全員で、均等に負担して頂く費用のことですが、共益費が0円だったら、こちらの物件に入居した方が、年間1.2万円節約できるのでオトクに感じられますが、これは管理会社が仕掛けたトラップの場合が多いです。
賃貸の部屋探しをされる時、通常「賃貸系ポータルサイト」を活用されると思いますが、賃料が5万円で共益費が3000円の物件があると仮定した場合…
・賃料5万円、共益費3000円
・賃料5.3万円、共益費0円
どちらも支払う金額は同じですが、共益費が無料と表示されると、オトク度が増してきやすくなりますので、こちらの方がいいなと思ってきますよね。
3.このような物件は即管理会社にクレームを
共益費が無料であったとしても、共益費分は家賃の中に含まれていることから、物件を所有しているオーナーさんが「物件清掃」等の物件の維持管理をさぼっていいということではありません。
ですので、最低でも月に1回清掃業者さんなどが、物件清掃に来ていない場合や、共益費をしっかり家賃とは別に設定しているのに、清掃活動をしていない場合や、共用電気の交換作業をしていない場合は、即管理会社に「連絡」して注意しないと、物件がますます汚くなってしまいます。
お部屋見学時に、物件外観や共用廊下などがあまりにも汚い場合は、恐らく物件清掃は行っていないと思われますので、もし共益費が有料であった場合には、この様な物件には入居しないほうが得策かもしれません。
4.まとめ
賃貸の共益費や管理費は、物件管理をするために必要な費用であり、最低でも月に1回は掃除を行わなければ、お客様の立場から考えてみたら「どぶに捨てるようなお金」みたいな感じになってしまいますが、ただ残念ながらごく一部の物件では、共益費が有料になっているのに、明らかに何も対応していない物件があるのが事実。
もしこのような物件に「見学」に行かれた際は、恐らく入居後修繕に対しても消極的となることから、違う物件を探した方が得策だと思います。
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