賃貸アパートの家賃と住人の質は比例しているの?
賃貸アパートに入居する際、可能であるならば「トラブル」には巻き込まれたくはないものですよね?
近年では、所謂モンスターペアレントと呼ばれている人が入居していた場合には、契約前までには必ず「告知」をしなければならないことになっているので、そのような事実があれば、住むか住まないかを判断することができますが、ただ後から入ってきた人が「モンスターペアレント」だったら、ある意味において「防ぐことは」難しくなってしまいます。
賃貸アパートの家賃と住人の質は、比例しているものかというと、一概には言えませんが、ただ管理会社からの話などを総合的に判断すると、家賃と住人の質は関連性があると言っても過言ではありません。
目 次
1.家賃が安い物件が意味しているもの
2.家賃が安い物件の特徴
3.トラブルが少ない物件の特徴
4.まとめ
1.家賃が安い物件が意味しているもの

賃貸物件の家賃は、築年数が経過すればするほど「下落傾向」となってしまいますが、ただしっかりとリフォームやリノベーションを行っていれば、家賃下落率を抑えることは可能であり、相場家賃に合わす必要性もありません。
ただ、家賃が安い/安すぎる物件が意味しているものとは、設備や内装にかけるお金を少なくし、また入居審査も緩めにすることで、稼働率をよくしているもの。
近年では、契約人「家賃保証会社」を利用するケースが非常に多くなってきていますが、保証会社によっては「入居審査が緩い」所もあり、一般的には「過去に家賃滞納」した方は、その時点で入居NGとなってしまいますが、審査が緩い保証会社では、滞納してもOKを出す可能性があります。
2.家賃が安い物件の特徴

1)トラブルを引き起こしやすい
これはタウンネットに掲載されていたものですが、家賃が安い物件に入居されていた方は、毎日のように騒音被害に合われていて、管理会社に相談しても「あなたが神経質なだけ」と相談に応じてくれないような状況。こちらの方は、コロナ禍が終息したらすぐにでも家賃が高い物件に引っ越すとのことです。
2)モラルが守れない①
これは工事担当業者さんから直接聞いた話ですが、とある団地で深夜「漏水」が発生し、担当者さんはすぐに現場に急行して、対応したとのころですが、この漏水の原因は「設備劣化」ではなく、洗濯バンの排水口に「ごみ」が溜まっていたことによって、漏水を引き起こしたとのことです。
また、漏水を発生した部屋が、最上階(5階)だったとのことですので、1階の部屋まで漏水被害が発生して、大パニックになったとのこと。
3)モラルが守れない②
これは自分が実際に遭遇した出来事ですが、ある時「見知らぬ車」が、アパートの駐車場に停めて合って、すぐに管理会社に連絡し「登録番号」かどうか、確認してもらったら「登録車ではない」ことがわかり、駐車禁止の張り紙をフロントに貼り付けて対応したところ、その車が「近隣の賃貸アパート駐車場」に次々と無断駐車を繰り替えし、最終的には友達が住んでいるであろうアパート駐車場(=激安アパート)に停めてありました。
無断駐車をされると、もしそこが契約駐車場であった場合、クレームになってしまうばかりではなく、警察に通報して対応しなければならないので、管理会社としても非常に困ってしまいます。
4)ごみ置き場が汚すぎる
アパートの敷地内には、ごみ置き場が設置されていますが、家賃が安いアパートは「ごみ捨てマナー」が守られていない傾向なので、ごみ置き場が汚い場合が多いです。
5)共用廊下が汚すぎる
共用廊下がある物件においては、原則として私物を置くのは禁止されています。
家賃が安い物件などでは、共用廊下に「私物」(下手すればごみも)がそのまま放置されているような状態で、もっとすごいところでは「灯油のポリタンク」が置いてある所もあります。
3.トラブルが少ない物件の特徴

1)家賃は最低でも相場以上
家賃が相場以上の物件ほど、騒音トラブルは少なくなっています。新築物件においても、騒音問題は発生するものの、比率で考えると圧倒的に家賃設定が相場以上の物件の方が、騒音トラブル件数は少ないです。これは、築年数は一切関係ありません。
2)共用廊下やごみ置き場が清潔
住人の質がいい物件では、モラルを守ってくれる方が多いので、共用廊下やごみ置き場が「汚い」ことが少ないです。また管理がしっかりしている物件では、しっかりと物件清掃を行っているので、物件内においてごみや雑草が多いことは少ないです。
3)管理の質がいい
トラブルが少ない物件の特徴としては、設備トラブルが発生した時でも、すぐに対応してくれます。例えば、備え付けのエアコンが壊れてしまった場合、管理の質がいい物件では、早急に対応しますが、逆に家賃が安い物件などにおいては、エアコン交換ではなく修理の方に一生懸命=お金をかけたくはないので、当然ながら借主さんは不満を感じてしまいます。
4)仲介担当者が勧めたくなる物件
仲介担当者の仕事は、希望条件に沿った部屋をご紹介することによって、契約をもらうことですが、ただトラブルが少ない物件があるということは、お客様に照会したくなってしまう物件=契約ができそうな物件であることから、希望条件と同じような条件であれば、違う物件をご紹介したくなってしまいます。
仲介担当者が勧めたくなる物件と、お客様が希望される物件を比較してもらえれば、恐らく物件の良さは一目瞭然で、すぐにわかると思われます。
4.まとめ
賃貸アパートに入居する時には、可能な限り「トラブル」には巻き込まれたくはないものです。管理や住人の質がいい物件においては、トラブル件数は殆どないと言っても過言ではないので、住みやすい物件であることには間違いありません。
一方家賃が安い/安すぎる物件では、住居費という部分においては、節約できる=メリットがありますが、その代償として生活レベルを下げることになり、騒音トラブルなどに巻き込まれてしまう確率が高くなること、あらかじめ承知しておかなければなりません。