賃貸物件を探す時「大手賃貸サイト」から物件探しをすれば、一番簡単かもしれません。ただ賃貸サイトから「希望条件」等を入力して、物件候補を絞ったとしても、本当にその物件がお客様にとって、ベストな物件とは言えない場合が多いです。
株式会社AlbaLinkが、賃貸物件を借りたことがある男女687人を対象に「賃貸物件を借りて後悔」したことがあるかどうか調べたところ、約7割の方は「後悔した」と回答しています。
賃貸サイトから物件探しをして、仲介会社と物件見学をしたはずなのに、どうして7割の人は「入居したことを後悔」したのでしょうか?これはおそらく「間違った部屋探し」をしてしまったことが、要因として挙げられると思われます。
間違い①:家賃で部屋を選んでいる
賃貸サイト上では「希望条件」を自由に設定することができて、お客様の希望に沿った部屋のみが掲載されますが、家賃帯が低い部屋を選んでしまうと、設備などは新築当時のものをそのまま使用していることがあるので、場合によっては「使いにくい」ものもありますが、家賃が安い物件では、設備交換してくれない可能性が、非常に高いのでこの点は注意が必要です。
間違い②:賃貸サイト上の部屋写真
賃貸サイト上に掲載されている部屋の写真は、少しでも見栄えをよくするために、写真を加工(明るくしてる)していることがあります。賃貸サイト上の部屋の写真と、実際の部屋を比較すると「明るさに差異が生じている」ことはよくあることですので、賃貸サイト上の部屋の写真を「そのまま信じる」ことは危険です。
間違い③:物件案内をする担当者が、管理会社かどうか?
物件見学をする場合には、事前に仲介会社に予約を行った上で見学するのが一般的ですが、案内をする担当者が「管理会社と同じ会社」で管理会社が管理している物件ならば、物件の詳細情報を確認することができます。一方物件見学先が、他社物件の場合だと、一通りの説明はもちろん担当者はできますが、ただ詳細な部分は「管理会社の仲介会社」に確認を取らなければわからないケースは多いです。
例えば、募集している部屋には基本的に「エアコン」が設置されていますが、管理会社によって「退去後の室内クリーニングの中にエアコン洗浄が含まれていない」ことがあります。お部屋探しをされている方の多くは、詳細部分の説明を受けることなく、契約してしまうことがあるので、入居後に後悔してしまう方が多いのではないでしょうか?
間違い④:新築=住みやすいと勝手に決めつけている
予算さえ合えば「新築物件」には住みたいものですよね。
ただ多くの方は、新築=住みやすいと勝手に決めつけていませんか?
実は新築賃貸物件でも「騒音問題」は発生しています。
昔の賃貸物件と比べると、室内の遮音性に関しては、だいぶ良くなったと思いますが、それでも騒音トラブルはゼロではありません。(鉄筋コンクリート賃貸でも同様です)
築年数が経過した物件ならば、物件情報(トラブルが発生しやすい物件なのかなど)を確認することができますが、新築物件は「入居者様全員が初めての方」である以上、入居者様属性を確認することができないので、必ずしも新築が住みやすいということは難しいと思われます。
ここまでは、間違った探し方についてお伝えしてきましたが、では賃貸物件探しで成功=入居後も快適に暮らすことができるためには、どのような探し方をすればいいのでしょうか?
①仲介担当者の意見も聞く
物件の絞り込みに関しては、賃貸サイト上で行っても差し支えはありませんが、ただ部屋探しをする時には、仲介担当者の意見を聞くようにすると、本当にその物件が「アタリ物件」なのかどうか、教えてくれることがあります。
仲介担当者は、毎日のようにお部屋見学に同行しているので、本当にその物件が「おススメ物件」なのかどうかは、直感でわかることがありますので、入居後後悔しないためには、仲介担当者の意見を踏まえて、決められたほうがいいと思われます。
②築年数だけで判断してはダメ
お部屋探しをされている方の多くは「築年数」で、物件判断していませんか?
確かに、築年数が経過している物件は「見た目的に古そう」というイメージが先行してしまいますが、ただ外壁塗装などメンテナンスがしっかりされている物件は「建物寿命」を伸ばすことができるので、耐震性に問題が発生することはありません。
さらに近年では築年数が経過した物件を、おしゃれな部屋に生まれ変わらせる「リノベーション」を行う所が多くなってきたので、家賃は抑えたいけれどおしゃれな部屋に住みたい方には、ぴったりの部屋といえそうです。
③修理対応が早い物件を選ぶ
ご入居中に設備不良が発生した場合、経年劣化が原因と思われる場合には、オーナーさんの費用負担で交換してくれますが、ただ設備不良に対する対応も、管理会社や物件ごとで異なることがよくあります。
民法の改正によって「設備などが故障によって一部使用不能になった時、それが借主の過失によるものでなければ、使用できなくなった部分の割合に応じて、当然い珍労は減額される」ことになっているので、最近では比較的交換に応じてくれるケースが多くなったものの、ごく一部の物件では、対応が遅くなってしまう所もあります。
築年数が経過している物件に入居希望の方は、修理対応がしっかりとされているかどうか、またエアコンクリーニングが入居前までに行われているかどうかは、確認されたほうがいいですね。
④物件清掃がしっかり行われているか?
毎月管理会社に支払う家賃の中には、共益費(管理費)が家賃とは別に設定されていることがあります。共益費とは、共用部分や外灯の電気代、また消防設備点検の点検費や物件清掃費用に充てられ、これは入居者様から「一律」で支払っていただく費用となっていますが、ただ一部の物件では、共益費を設定しているのにも関わらず「掃除を全く行わない」「共用廊下の蛍光灯をなかなか交換しない」物件があります。
物件見学時に「客観的に外観周りや共用廊下が汚れている」場合、恐らく物件清掃は行われていない確率は高くなるので、もし共益費を別途設定されていた場合には、入居するのはよした方がいいのかもしれません。
⑤オーナーさんがどのような人なのか、説明することができる
賃貸物件を所有しているオーナーさんは、原則として「管理業務を管理会社に委託」していることが多いので、基本的に物件に来るようなことはないですが、物件管理に真剣に対応しているオーナーさんは、リフォームやリノベーションはもちろん、設備不良対応にも積極的に動いてくれますので、管理会社の担当者はもちろんですが、管理会社の仲介会社も、オーナーさんがどのような人なのか、すぐ説明することができます。
オーナーさんの説明がすぐにできる物件とは、入居後オーナーさんがしっかりと守ってくれる証拠にもなりますので、安心して暮らすことができますよね。
お部屋探しの際、参考になれば幸いです。
今日も最後までブログを読んでいただきまして、ありがとうございます。
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