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賃貸の畳をフローリング風にするのはちょっと待って!


今では数的には少なくなってしまいましたが、築年数が経過している物件の一部のお部屋には「和室部屋」があります。


所謂「畳」と「押入」がついた、昔ならではのお部屋。

ただ、ライフスタイルの変化などから、実家に「和室部屋がない」という方も増えてきたこともあり、さらに和室部屋をどうおしゃれな部屋にしたらいいのかと、悩んでいる方もいるのも現実。


そこで、和室部屋がある賃貸にご入居されている/ご入居を検討されている方の一部の方は、この際洋風にリメイクしたほうがいいと考え、畳の上に「クッションフロア」を敷いて洋風化にする方もいます。


和室を洋風にすることによって、確かに現在風のお部屋にすることはできますが…

問題なのは「押入が標準となっている」ことから、クッションフロアを施工したとしても、室内空間に「違和感」を感じてしまうことはもちろんのこと、そもそも和室部屋が賃貸にあること自体、お客様にとっては「利便性が高い」ということを、多くの方がご存知ではない点は、非常にもったいない話。


そこで、今日のブログは「賃貸の和室を洋風に切り替える」前にぜひ読んでほしい、和室部屋の魅力について、お伝えさせていただきます。


 

目 次

 

1.生活音を軽減してくれる


生活音を軽減してくれる

賃貸で和室部屋があるということを知ると…

時代遅れの象徴的な部屋

といったイメージが先行してしまいますが、ただ和室部屋が賃貸にあることによって、賃貸特有の悩みを「改善」させてくれることを、多くの方がご存知ではありません。


どのような改善をしてくれるのかというと…

足音などの生活音を軽減

させてくれることが大いに期待できる点です。


近年施工されている新築賃貸物件では、特に上階から階下の部屋に伝わってしまう生活音対策を強化したつくりとなっているため、古い賃貸物件と比べると「音が階下に響く割合」は結構抑えられています。


ただし、当然ではありますが、全ての生活音をゼロにすることは、100%不可能。

最近ですが、当物件を施工した大手管理会社が「新築物件」を建設したので、担当者にお願いして見学させてもらい、たまたま上下階がまだ空室だったこともあったので、担当者にお願いして「上階から思いっきり走り回ってもらう」ことで、階下にどのような音が響くのか、実験を行いました。


これはあくまでも個人的な感想になってしまうのですが、確かにバタバタと走り回っているのに「思っている以上」に階下に響いていない点は、さすがだなと思いました。ただし、お部屋の隅の方に移動された際、柱が通っていることもあるので、そちらの方がとても音が気になってしまいました。


一方、賃貸で和室部屋があると、畳そのものが「クッション性」となっていることから、フローリングと比べると「吸音効果」はとても期待することができるので、通常の洋室の部屋と比べると、生活音対策が簡単にできる点は、魅力的と言っても過言ではありません。


ですので、小さなお子さんがいるご家庭にとっては、ある意味において「和室部屋がある」だけでも、生活音トラブル回避をすることが期待できるはずです。



2.様々な使い方が可能

様々な使い方が可能

賃貸で和室部屋があることによって、様々な使い方ができることを、ご存知でしょうか?


1)ベビーベッドの代用に

「和室部屋がベビーベッドの代用」となると話しても、信じてもらえない方は多いはずですが、実は代用することができます。


お子さんが2歳を迎える前までは、ベビーベッドを使う方が圧倒的に多いと思いますが、ただベビーベッドは「ごく限られた期間中」でしか使用しないこと、またベビーベッドの柵をしっかりと固定しておかないと、万一転落してしまうと「大けがをしてしまうリスク」がでてしまいます。


さらに賃貸でベビーベッドを置いてしまうと、室内空間が狭くなる恐れが、十分に出てくることから、お部屋を広く使いたい方にとっては「頭を悩ませてしまう」可能性が高くなります。


そこで、和室部屋に「敷布団」を用意して頂くだけで、簡単にベビーベッドの代用としてお使いいただくことができます。赤ちゃんを上げ下げしなければならない点は「デメリット」になってしまいますが、ただ和室部屋を代用することによって「転落事故」は100%防ぐことができますし、何よりベビーベッドを購入しなくても済むという点は「最大のメリット」であることには間違いありません。


2)客間としての使い方

賃貸物件で生活している時、ご両親やお友達が「泊まり」に来ることも、あり得る話です。

ただ、お部屋が全室洋室になっている場合で、泊りに来る時期が「冬」の場合、地べたに布団を敷いてしまうと、冷気がダイレクトに来るので、思っている以上に寒気を感じてしまいます。


一方、和室部屋があることによって、冬の季節であっても「フローリング並みの冷気」を感じることがない事から、客間として十分その機能を果たすことができます。



3)お子さんの遊び場として

畳そのものが、クッションとなっているため、フローリングの部屋と比べると「吸音効果」は期待することができることから、通常の洋室の部屋と比べると、生活音対策としては、十分期待することが可能です。


現在お部屋探しをされている方で、お子さんが元気過ぎてしまって困っている場合においては、もし1階のお部屋が空室ならば、1階を選択することによって「生活音が上階に響く」ことは殆どないのでおすすめですが、ただし左右のお部屋と隣接している場合では、当然ながら音は響いてしまうので、その点は注意が必要です。


4)収納力抜群の押入

和室部屋が標準となっている賃貸アパートでは、押入が設置されています。

押入があることによって、収納力が期待することができるのはもちろんのこと、特に季節ものの布団を収納する際、クローゼットでは「場所をとってしまう」ことから、荷物を沢山置くことが難しくなってしまいますが、押入があることによって「きれいに収納」することができるので、沢山の荷物がある方にとっては、押入があったほうが格段に使いやすいはずです。



3.和モダン空間がおしゃれすぎ。当物件の和室部屋

和モダン空間がおしゃれすぎ。当物件の和室部屋

甲府市大里町にあるグレイスロイヤルは、1993年築の賃貸アパートということもあるので、和室部屋が標準となっております。


当物件では、和室を洋室に間取り変更したとしても「押入などが残ってしまう」ため、室内空間がおかしくなると思い、あえて和室部屋を残したまま募集を行っていますが、ただ一般的な畳を敷いてしまうと、堅苦しいイメージしか残らないため、それならば「和のテイスト」を作った部屋を提供すれば、お客様にも喜ばれると思い、2017年以降にリフォーム・リノベーションした和室部屋には、琉球畳を導入しています。


縁がなく正方形の形が特徴の琉球畳は、畳を交互に置く事によって、市松模様を楽しむことができ、さらに畳の色をベージュを採用することによって、色彩学的に「リラックス効果」を期待することができるため、おうち時間が長くなってしまった今の時代において、お部屋にいながら「心身をリラックス」させることができることから、ご入居者様からも高い評価を頂いております。


ご入居者様の中には、琉球畳が敷いてある部屋に「ベッド」を置いている方がいます。

畳の部屋にベッドを置いてしまうと、退去費用が気になる方がいると思いますが、これは通常損耗の考え方が適用されるので、このこと自体で「費用が発生する」ことはありません。


また和室部屋がある賃貸では、契約書の特約事項で「退去時の表替え費用は借主負担」となっている物件が殆どであるので、最初から費用が発生するような部屋には住みたくはないと、考えている方もいるはずですが、ご安心ください。


当物件が採用している琉球畳は、そもそも一般的な畳と比べると「日焼けがしにくい」ことから、原則「表替えが不要」となるので、ご入居期間中に「故意過失による破損や汚損」がなければ、お客様に費用負担を求めることはあり得ません。



4.まとめ

賃貸物件において、和室部屋があることにより、様々な使い方ができる点においては、利便性が高い部屋であることには、間違いありません。


入居期間中に、クッションフロアを使うことによって、和室を洋室に変更したいと考えている方に、1点だけ注意が必要です。


クッションフロアを「畳の上に地べた」で置いてしまうと、湿気が逃げにくくなってしまうため、畳にカビが発生してしまう可能性が出てきてしまいます。これを予防するためには、畳の上に「防湿シート」を用意し、その上にクッションフロアを置く必要があります。


また、クッションフロアを置いたことによって、畳にカビが生えてしまい、そのことによって、壁紙にまでカビが発生・放置した場合においては「善管注意義務違反」に該当する可能性が極めて高くなり、退去費用が発生することから、その点は注意が必要です。



#賃貸

#和室


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