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賃貸アパートを借りる時、敷金や礼金はあったほうがいいの?


賃貸物件を借りる時、仲介会社に初期費用を必ず支払わなければなりません。

敷金や礼金は、初期費用の中に含まれていますが、最近の賃貸業界においては、築年数が浅い物件以外、敷金と礼金を設定していない所が多くなってきています。


敷金や礼金が設定されていない物件を見ると、「初期費用が節約できる」と誰でも思いますが、ただ敷金や礼金が設定していないということは、何か裏があるのではと、疑ってしまうのもまた事実。


賃貸を借りる時には、敷金や礼金は設定されていたほうがいいのでしょうか?



1.敷金・礼金の意味とは?

本題に入る前に、敷金と礼金の意味について、解説したいと思います。


敷金とは?

敷金とは、賃貸契約時に管理会社(オーナー)に預け入れておくお金。

担保的な側面があります。入居期間中、ご入居者様が「故意」に破損や汚損させてしまった場合、もしくは夜逃げなどされて連絡が全くつかなくなった場合、預け入れられた敷金から修繕費用を相殺し、残金があった場合には、返金します。


礼金とは?

昔の賃貸物件は、今と比べると圧倒的に少なく、また管理会社もそれほど多くはなかったので、賃貸物件に入居する場合には、オーナーさんの許可が必ず必要でした。そこで入居許可を出してもらったオーナーさんに「御礼」という意味合いを込めて生まれたのが礼金。

礼金は、オーナーさんに支払う謝礼金なので、敷金とは異なり退去時には返金されません。



2.敷金や礼金制度は、今の時代には合わない

昔は、退去時における費用負担に関して「曖昧」な部分が多かったので、敷金返金トラブルなどが多かったのですが、近年では国交省が賃貸物件における「ガイドライン」をしっかりと作成し、大手管理会社ではそれを遵守した契約書を作成していることから、敷金を契約時に預け入れる必要性(=退去時における修繕負担割合が明確化になっている)がなくなりつつあり、また礼金に関しても、今の時代は「賃貸物件数」が飽和状態になっていることから、礼金を設定する意味合いはほぼないと言っても過言ではありません。




3.どうして敷金や礼金が設定されているの?

新築物件~築10年未満の物件、またペット可物件においては、敷金や礼金が設定されているケースが多くなっています。


時代に合わない敷金や礼金が、どうして築年数が浅い物件またはペット可物件に設定されているかというと、これは殆ど管理会社の意向が強いです。


新築物件が建てられる場合、オーナーさんは金融機関から「融資を受けて」物件を発注しますが、その際金融機関からは「空室があっても毎月一定の家賃が入金できる空室保証」をつけることを融資の条件としています。

このため、空室保証がついている物件においては、オーナーさんの物件を管理会社が借り上げて貸すことになるので、家賃や募集条件などは全て管理会社の主導で行われます。


敷金に関しては原則として返金される費用なので、お客様が損をすることはありませんが、しかし空室保証がついている物件において、礼金が設定されている場合、そのお金はオーナーさんに支払われるのではなく、管理会社がもらうお金となります。築年数が浅い物件においては、家賃や初期費用が割高であったとしても「一定数のニーズ」がみこめることから、礼金が設定されていることは多いです。



4.まとめ


家賃保証会社が普及される前は、家賃滞納した場合や夜逃げなどをしてしまった場合、連帯保証人をつけていたとしても、回収をする場合には「差し押さえ手続き」をしなければならないので、敷金を預け入れることが非常に重要となり、また物件供給数が少なかった昔では、賃貸に入居する時には、オーナーさんの許可をもらうことが必須だったので、謝礼金を渡すのは、ごく当たり前でした。


しかし今では、物件供給数が飽和状態となり、また家賃保証会社が普及したことによって、家賃滞納や夜逃げなどをしても、家賃保証会社が「立て替えて」支払ってくれることから、敷金や礼金は、今の時代には逆行している考えであることには、間違いありません。


ですので、敷金や礼金が無料物件があったとしても、お客様が不利になるようなことはまずないと言っても過言ではなく、また敷金や礼金が設定されていることによって、初期費用を抑える効果ができることから、敷金や礼金は気にされないほうがいいのかもしれませんね。



今日も最後までブログを読んでいただきまして、ありがとうございます。


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