賃貸物件に設置されている設備は、貸主が所有しているものであることから、入居後に設備不良が発生した際には管理会社経由で貸主に対応してもらうことになります。
原則的に備え付けのエアコンは、「経年劣化が原因による設備不良」を除くと、貸主には交換する義務は一切ありません。
ただ古いエアコンが設置されてあると、最新モデルのものと比べて「消費電力に大きな差」がでてしまいます。
特に夏場に向けては「電気代」に大きな差が生じてしまいまうため、物件に古いエアコンが設置されている場合は交換してもらったほうがいいに決まっています。
本投稿は賃貸でエアコン交換してもらいたい場合、タイミングが重要になることについて、お伝えいたします。
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▼目 次
【本記事でお伝えする結論】
"賃貸でエアコン交換してもらう際における重要なポイント”
1.エアコン交換交渉は、内見時が一番おススメ
賃貸物件を所有している貸主は、可能な限りコストは欠けたくはないと考えています。エアコン1台交換するとなると、10万円近い費用が発生することから、なおさら財布のひもは固くなってしまいます。
ただし内見時に「エアコン交換してくれるならば入居する」と伝えると、財布のひもがあれほど固かった貸主の考えは180度変わってきます。
多少の入居条件をつけられたとしても、貸主にとっては入居してくれれば家賃収入が復活するため、交渉次第では対応してくれる可能性は高くなります。特に5月の大型連休後から8月のお盆前までは、賃貸業界では閑散期となるため、エアコン交換交渉は非常に通りやすくなります。
2.どうして入居後の交渉ではダメなのか?
一方入居後に「製造年が古いからエアコン交換してほしい」と貸主に交渉しても、貸主は「故障していないのであればそのまま使ってほしい」とやんわりと断ってきます。
入居後は経年劣化による故障以外は対応することは基本的にはしないため、貸主の財布のひもは固くなってしまいます。
3.備付エアコンの盲点とは?
賃貸物件に備えられているエアコンは基本的に貸主が所有権を持っています。そのため経年劣化によるエアコン不良が発生した際には、修理/交換対応してくれるものの一部のエアコンは対象外となってしまいます。
そのエアコンとは「残置物」扱いされているものです。
残置物エアコンが室内に設置されている場合、契約時に必ずその旨を借主に伝えます。
所有権に関しては貸主側にあるものの、修繕義務は貸主にはないとされています。そのため残置物エアコンが故障した場合は、事前に貸主の同意を得て借主の方で対応しなければならなくなるため注意が必要です。
4.内見時において確認すべきところとは?
物件内見時においてエアコン確認する場合、いくつかポイントがあります。
(1)製造年を確認する
付帯設備として設置されているエアコンの「製造年」は、必ず確認して下さい。
製造年が10年前以上のものであれば、交渉次第では交換してくれる可能性は高くなります。先程も伝えた通り入居後の交渉は非常に厳しくなることから、必ず製造年は確認して下さい。
また残置物エアコンは故障しても貸主は対応してくれないため、残置物エアコンがある部屋に関しては確認が必要です。
(2)リフォームが甘いような部屋は、要注意
築年数が経過している物件は設備投資に消極的な物件が多いため、「エアコンが古くても使えれば交換しなくてもいい」と考える貸主が多いです。
このような考えを持っている貸主物件は、入居後エアコン故障が発生してもすぐに対応してくれない可能性が高くなります。
2020年に改正された民法によって、貸主にエアコン故障対応をお願いしても一定期間対応してくれない場合…
借主の方で対応でき交換費用を貸主に請求できる
家賃減額請求ができる
とあるものリフォームが甘い部屋では、借主の気持ちを理解していない可能性が高いため、入居しないほうがいいかもしれません。
(3)エアコンクリーニング未対応物件もあり得る
原則的に退去後次の方に部屋を貸す準備として、室内クリーニングが実施されます。
一般的には設備部分は全てクリーニング対象となり、エアコンも当然含まれているものの、残念ながら一部の物件ではエアコンクリーニングがされないまま次の方に貸し出してることがあります。
エアコンクリーニングを長期間していないと…
エアコンの利きが悪くなり電気代が高くなる
室内がかび臭くなり、健康被害が出る可能性
があるため、内見時には必ず「エアコンクリーニング済み」かどうか確認して下さい。
余談ですが、当物件では退去後エアコンクリーニングはしっかりと行っています。ご安心ください。
5.まとめ
今回は賃貸でエアコン交換してもらいたい場合、タイミングが重要になることについて、お伝えしました。冒頭でお伝えしたポイントをもう一度確認してみましょう。
繰り返しになりますが、エアコン交換交渉が通りやすくなるのは内見時です。更に5月の大型連休後から8月お盆前までは部屋探しする方が一年で最も少なくないため、交渉が非常に通りやすくなるためぜひ実践してみてはいかがですか?
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