賃貸キッチン・換気扇の油汚れが取れない場合、退去時に追加費用が発生してしまう可能性があります。
- GRACE LOYAL ELEGANT ROOM
- 2021年8月26日
- 読了時間: 3分
更新日：11月6日
賃貸物件では、退去時に原状回復に戻さなくてはなりません。
わかりやすく言うと「入居前と同じ状態に戻してください」ということです。ただし入居期間が長くなると自然と経年劣化や汚れが発生するため、完全に元の状態に戻すことは難しくなります。
その原状回復についての考え方ですが、基本的には時間の経過による劣化や損耗については、オーナーさんが負担します。一方で、入居中に発生した故意過失による破損や汚損については、入居者様負担となります。
これは賃貸借契約書及び国交省のガイドラインにも、明確に記されています。
退去後、次の入居者様を迎えるために専門の清掃業者さんによる室内清掃が行われます。プロの清掃によって、普段の生活ではなかなか取り切れない頑固な汚れもピカピカに仕上げ、驚くほどきれいな状態になります。
日頃から掃除をしっかりとされている方であれば、通常清掃だけで汚れを落としきることができますが、問題なのは入居中に掃除を怠りがちだった過多です。
特にキッチンや換気扇回りは、油汚れが付きやすい場所で、定期的に掃除を行わないと汚れが固着し、市販の洗剤では落としきれなくなってしまいます。
油汚れが凄く特殊な洗剤を使用しなければならないと判断した場合、管理会社担当者は、入居中に適切な掃除を怠ったとして「善管注意義務違反」と見做し、追加費用を入居者様に請求する可能性があります。
賃貸物件のキッチンには、掃除がしやすい「不燃化粧板」が使われているため、普段からこまめな拭き掃除を行えば大丈夫ですが、問題になりやすいのは換気扇です。
換気扇はキッチンより高い位置にあり、掃除をする機会がないため、油汚れが蓄積して固着していることが考えられます。掃除する場合には、重曹や市販の油汚れ用洗剤を使って「つけ置き」することで、油汚れを浮かせて落すことができます。
換気扇掃除は、少なくとも年に1回以上は行うよう心がけてください。2年以上掃除をしないままでいると内部のファンやフィルターにまで油が詰まってしまう可能性が高くなり、清掃自体が難しくなります。
換気扇掃除は苦手の方は、有料にはなりますがプロの清掃業者さんに依頼するのもひとつの選択肢です。
キッチン周りは油汚れが付きやすく、掃除が大変ですが、定期的に掃除を行っている方は、退去時に追加費用が発生することはほぼないと言っても過言ではありません。
この機会に普段のお部屋の掃除を見直してみてはいかがでしょうか？
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