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賃貸敷金礼金ゼロゼロ物件は、怪しいの?


最近の賃貸物件情報を見ていると、築年数が10年以上経過した物件では「敷金・礼金」が設定されていない所もありますよね。


敷金・礼金が設定されていないということは、初期費用に含まれないことを意味しているので、費用を抑えられる効果がありますが、その一方で「敷金礼金が設定されていないということは、何か怪しいのでは?」と懐疑的になってしまいます。


では、敷金礼金がゼロゼロ物件は、本当にオトクになるのか?また敷金礼金が設定されていないと、本当に危ないのかについて、お話していきたいと思います。


 

目 次

1.敷金礼金とはそもそも何?

2.礼金ゼロは、本当にオトクです

3.敷金ゼロは、考え方次第です

4.敷金礼金ゼロゼロ物件は、怪しいの?

5.まとめ

 

1.敷金礼金とはそもそも何?

敷金礼金とはそもそも何?

賃貸初期費用の中に含まれている「敷金」「礼金」の意味合いについて、賃貸物件を借りられた経験がある方は、ご存知だとは思いますが、復讐の意味を込めて簡単に説明させてもらいます。


敷金とは?

敷金とは、契約時にオーナーさんに預け入れるお金。担保金みたいなもの

敷金は、入居期間中に発生した「故意過失による破損や汚損」を発生させてしまった場合、退去時に敷金から相殺されますが、ただ特段故意過失がなければ、敷金は基本的には返金されます。


ただし、入居時に敷金を預け入れて、入居期間中に「故意過失による破損や汚損」がない場合であっても、殆どの物件では「退去時に室内クリーニング費用」が設定されていて、その費用は契約上「借主負担」となっていることから、敷金を預けれいていた場合「相殺」されてしまい、残った部分のみ返金となります。


また、入居期間中に「夜逃げ」「家賃滞納」等をしてしまった場合には、敷金から家賃分を支払うことになるので、退去時には返金されませんので、注意が必要です。


つまり、契約時に敷金を預け入れた場合…

敷金−(室内クリーニング費用+修繕費+特約事項にあるもの)という計算式となります。


礼金とは?

礼金とは、オーナーさんに支払う「入居御礼金」

現在では、賃貸物件供給数は「多くなりがち」になっていますが、昔は賃貸物件供給数は「圧倒的に少なかった」ので、入居許可を出してもらったオーナーさんに対して「御礼」をしなければならない慣習があったみたいで、礼金は慣習から生まれたものと言われています。


敷金は、担保金の意味合いが強いので、基本的には返金されるものですが、礼金は「御礼金」となることから、退去時に返金されることはありません。



2.礼金ゼロは、本当にオトクです

礼金ゼロは、本当にオトクです

築年数が経過した物件では、礼金設定がない物件の方が強いのですが、礼金が設定されていない物件は、正直オトク感が満載です。


築年数が浅い物件では、礼金設定がほぼあり「入居時交渉」しても、管理会社が礼金サービスをしてくれることは殆どないので、入居したかったら礼金を支払わざるを得ないというのが、正直な所ではありますが、ただ築年数が経過している物件では、礼金設定がないところの方が多いので、無駄なお金を使わなくて済むので、オトクとなります!


また築年数が経過している物件において、礼金が設定されている場合、交渉次第では「礼金サービス」してくれることもあるので、もし設定があった場合には、交渉するのもアリです。



3.敷金ゼロは、考え方次第です

敷金ゼロは、考え方次第です

敷金ゼロ物件について、一部の方からは「怪しい」といった意見もありますが、現場サイドから見た感じでは、借主が不利になるようなことはありません。


・実際の現場では、借主原因による修繕費はあまり発生していない

退去後に行われる室内確認を常にしている担当者の話によると、今の方は「賃貸借契約」に関する知識を持っている方が多いので、退去費用をできる限り抑えようと「室内を丁寧に使用」しているとのこと。


多少の補修費用は発生することもあるものの、修繕費用が家賃1か月以上かかるケースは、殆どない事から、敷金を預け入れていたとしても、担保的な要素としては薄くなっているのが現状です。


・家賃保証会社の利用で、敷金の意味合いが薄れてきている

敷金設定の裏には、夜逃げや家賃滞納した場合、敷金から相殺したいという狙いが、今まではありましたが、現在では大手管理会社物件ではもちろんのこと、街の不動産屋さんが管理している物件においても、家賃保証会社を利用するケースが多くなってきました。


家賃保証会社を利用することによって、万が一「夜逃げ」「家賃滞納」した場合でも、家賃分などを補償してくれることから、今の時代敷金を預けれる意味合いは、薄れてきているというのが、正直な気持ちです。



4.敷金礼金ゼロゼロ物件は、怪しいの?

敷金礼金ゼロゼロ物件は、怪しいの?

敷金礼金ゼロゼロ物件では、敷金と礼金を無料にする代わりに、家賃を若干値上げしているのでは?といった懸念をされる方がいます。


もし「家賃が高いな」と思った場合には、賃貸サイトの検索画面上において、物件比較されるとよくわかります。家賃を値上げしている物件の中には、退去リフォームやリノベーションをしっかりしていないケースがあるので、物件を比較してもらえれば、裏が取れるのではと思います。



またこれはあまりないとは思いますが、敷金礼金を無料にする代わりに、違約金が設定されていることがあります。違約金が設定されているケースで多いものは、家賃が一定期間無料になっている「フリーレント」物件。

この場合は、一艇期間家賃が無料になっているのに、短期間で退去されてしまえば、管理会社やオーナーさんにとっては「大損害」になってしまうので、早期解約を防ぐお守りとして、違約金が設定されていますが、もしフリーレント設定がない状態で、違約金が設定されている場合、利己的な考えが強い物件に思えてくるので、入居するのは一旦考えたほうがいいのかもしれません。


 

補 足


甲府市大里町にあるグレイスロイヤルにおいては、敷金と礼金は無料となっています。

敷金と礼金が無料になっている理由について、最近では「借主原因による破損や汚損」は減少傾向となってきたこと、また保証会社利用によって「滞納リスクが軽減」できるようになったこと、礼金に関しては「昔の慣習を今の時代に続けることに対して抵抗感があること」を理由に、敷金礼金を無料とさせて頂いております。


また敷金と礼金を無料にしたことによって、家賃を値上げしたのではといった懸念について、当物件において「フルリノベーション」した部屋においては、室内の機能性が格段に向上したこと、またリノベーション費用が高額になってしまったことを理由に、今までの家賃と比べると、数パーセント値上げさせていただいております。


また、一部のみリノベーションした部屋(M棟限定となります)が、こちらは家賃値上げは行っておりません。

 

5.まとめ

敷金礼金が無料になっていれば、契約時に支払う初期費用を抑えられる効果があるので、オトク感がありますが、ただ最近では敷金・礼金を設定する意味合いが薄れてきたことから、敷金・礼金が無料であっても、お客様が損をするようなことはあまりないと思われます。


ただし、フリーレント設定なしの状態で、敷金礼金が無料となっていて、違約金設定がある物件は、おそらく家賃を数千円程度値上げしているものと思われますので、この様な物件があった場合には、入居するのは考えたほうがいいのかもしれませんね。


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