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退去予定の賃貸物件は、内見することができるの?


賃貸借契約において、都合によって現在入居している部屋を退去したい場合には、退去希望日から1か月前までに「管理会社に連絡」することになっています。


管理会社では、退去連絡をもらうと、基本的にはすぐに大手賃貸サイトなどに「物件募集」を開始しますが、人気エリアにある物件や築年数が浅い物件などでは、退去予定になっている部屋の内見を希望される方も、現実的にはいます。


では、もし退去予定になっている賃貸物件の内見を希望された時、管理会社などに相談すれば、内見することができるのでしょうか?


 

目 次

1.居住中の部屋に内見する場合には、入居者の同意が必要

2.内見できない場合

3.早期に契約したい場合は、先行申込・先行契約がある

4.まとめ

 

1.居住中の部屋に内見する場合には、入居者の同意が必要

居住中の部屋に内見する場合には、入居者の同意が必要

管理会社では、退去予定となってしまった部屋を、一日も早く次の人に借りてもらいたいと考えていることから、基本的に退去連絡をもらった時点で、大手賃貸サイト上に「退去予定の部屋の募集」を開始します。


人気エリアにある物件や、築年数が浅い物件は、募集を開始すると「内見したい」と考える方が多いのですが、退去予定の部屋に内見をしたい場合、現在入居されている方の同意が必要となってきます。


内見できるかどうかは、正直現入居者様の考え次第となってしまいますが、仮にOKが出たとしても、クローゼットなどを開けるなどといったようなことはできません。あくまでも室内の雰囲気を確認する程度位しかできません。ただ大抵の場合、断られる可能性の方が高いですね!




2.内見できない場合

内見できない場合

退去予定の部屋の内見ができない場合の方法としては、同じ建物に空き部屋があれば、そちらを見学してもらうことができます。空き部屋になっている場合には、クローゼットやキッチン扉などを開けることは可能です。


ただ、同じ建物内でも空き部屋がない場合には、間取り図を使って室内確認するしか方法はありません。退去後でしたら、いつでも室内確認をすることは可能となりますが、室内クリーニングが実施されていないケースの方が多いので、その点は注意が必要です。



3.早期に契約したい場合は、先行申込・先行契約がある

早期に契約したい場合は、先行申込・先行契約がある

退去予定となった部屋については、退去後管理会社の担当者が室内確認を行いますが、お部屋の状況に応じては、室内クリーニング以外にリフォームが必要となってくる場合もあり得ます。


もしリフォームなどが必要となった時には、すぐのご入居は難しくなりますが、ただ賃貸物件の入居は「早い者勝ち」となるので、どうしてもその部屋に入居したいと考えている方は「先行申込」「先行契約」をするしかありません。


一般的な契約の流れは…

物件見学→入居申込・審査→契約→入居

となります。


退去後しばらくは、クリーニングなどをしていることもあるので、きれいな状態の部屋とはなっていないことから、部屋のイメージがわかないことも予想されます。


そこでもし入居したい気持ちが強い時には、見学を後回しにして、先に入居申込・審査を終わらせてから、物件見学ができる「先行申込」という方法があります。先行申込のメリットは、もし見学した部屋が「イメージしていた部屋とは違っていた」としても、契約自体が成立していないので、キャンセルすることができ、キャンセル料などは発生しない点。


もし、先行申込をされて物件見学を行い、物件が気に入った時には「契約手続き」に入りますが、先行申込のデメリットは、もし違う方が先に契約してしまった場合、その方が最優先となってしまうこと。これは先行契約という方法となります。



一方、先行契約とは…

入居申込・審査→契約→入居

といった流れとなり、見学なしで先に契約を結んでしまう方法です。


先行契約のメリットは、先に契約を済ませるので、その部屋が他の方に取られる恐れが全くない事。新築賃貸物件において、建物完成前に部屋が満室になってしまうことは、よくありますが、これは先行契約で契約をされたからです。


一方で、先行契約のデメリットは、すでに契約自体が成立していることから、仮に入居先の部屋が「自分が思っていた部屋のイメージとは違う」「急に転勤になったから部屋に住めない」からキャンセルしたいと思っても、キャンセル不可となってしまい、どうしてもキャンセルしたい場合には、解約手続きをしなければなりません。


なおこの場合、支払われた初期費用は、敷金以外は返金されません。



4.まとめ


退去予定の部屋になっている部屋を見学したい場合、入居者の同意が必要となってきますが、ただ断れる可能性が高いので、もしどうしても見学したい場合には、退去後まで待つか、それとも同じような部屋で、違う物件を確認するしか方法はありません。


賃貸業界では1月~3月は繁忙期となるため、人気エリアにある物件や築年数が浅い物件はすぐに埋まってしまうことが多いため、その物件にどうしても入居したい場合は、先行契約などがあるものの、先行契約は契約した時点で、キャンセルができなくなってしまうことから、焦って契約する行為は、かえって仇となってしまう恐れがあるので、注意が必要です。

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