賃貸検索サイト上に即入居可能物件と表記されている場合、賃貸借契約が成立後いつでも入居することができます。
一般的に前借主が退去後、室内リフォームを行うことがあります。
ただどこまでリフォームするかについては、管理会社／貸主判断によるところが多く、場合によっては壁紙が汚れている状態であっても貸し出していることがあります。
内見時において壁紙が汚れている個所があると「出来たら張り替えてほしい」という気持ちになるのは自然なことです。
本投稿は、賃貸入居前の壁紙が汚かった場合、入居前に交換してくれるのかについて、お伝えいたします。
▼目 次
【本記事でお伝えする結論】
"賃貸壁紙交換に関する重要なポイント”
１．基本的に現状優先
賃貸検索サイト内に掲載されている物件は、基本的に貸し出すことを前提としています。ただし掲載されている物件全てが今すぐ内見／契約できるとは限りません。
物件詳細ページ内に「入居時期」（サイトによって表記は異なります）という項目がありますが…
入居中：1か月以内には退去するが現在は入居している
〇月中旬入居可：〇月中旬以降なら入居できる
即入居可：契約完了次第すぐに入居できる
とあり、即入居可物件以外は原則として内見することはできません。
即入居可物件の特徴としては、多少のキズや汚れ／天井に照明器具の跡（電気ヤケ）があってもこの状態で引き渡すという意味合いがあります。
これを賃貸業界用語として「現状優先」「現状渡し」といいます。
内見時に壁紙が汚れていた状態で入居し、入居後に壁紙が汚れているから張り替えてほしいとクレームを言っても、管理会社／貸主は「借主が全てを要因した上で契約したもの」と捉えているため、対応することはできなくなるため注意が必要です。
２．賃貸入居前の壁紙が汚かった場合、入居前に交換してくれるか
先程もお伝えした通り、即入居可物件は現況優先のため、仮に壁紙が汚れていても貸主はこれ以上の対応は基本的にはしません。
もし内見時において、汚れている壁紙を張り替えてほしいとお願いした場合、対応してくれるかどうかは貸主次第となります。
所謂入居交渉として「壁紙交換してくれるなら入居検討する」と伝えれば、貸主側もむげに断ることはできません。壁紙交換依頼する場合、大抵はグレーゾーン的な状態が多いため、実は貸主側も交換すべきかどうか判断に迷っていることがあります。
このため内見者から入居交渉が入れば、対応してくれる可能性は高くなります。
（ただし汚れていない壁紙に関しては、交渉しても断れる可能性大）
３．汚れている壁紙を利用している物件とは？
一般的に許容範囲であれば、多少壁紙が汚れていたとしても張替えなどはせずに貸し出すことが多いです。
ただし管理会社が許容範囲を超えていると判断した場合、基本的に貸主に対しては張替え提案することが多いですが、対応するかどうかは貸主判断となります。
そのため内見時において誰の目から見ても壁紙が汚損している／壁紙自体が古臭いと判断した場合、物件の質が低下している可能性が高いと言えます。
物件の質が低下している物件に入居すると…
借主の質が低下しているためトラブルに巻き込まれやすくなる
設備不良が発生しても対応してくれない／対応が遅い
ことが考えられますので、注意が必要です。
４．まとめ
今回は賃貸入居前の壁紙が汚かった場合、入居前に交換してくれるのかについて、お伝えしました。冒頭でお伝えしたポイントをもう一度確認してみましょう。
即入居可物件は基本的にこれ以上の対応はしないことを意味しているものの、入居前提で交渉すれば対応してくれる可能性は十分あります。
ただし客観的に壁紙の汚損箇所があまりにも多いような部屋は、借主／管理の質が低下している可能性が高いため、他の物件も含めて検討されたほうがいいと思います。
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